皆さん、こんにちは。
最近コロナウイルス関連の世の中の動きに関する記事ばかりを書いて来ました。関西地区もいよいよ緊急事態宣言解除となるようです。
首都圏も6月には学校再開となりそうですね。
今回は久しぶりに勉強に関するお話をしたいと思います。「苦手克服」を取り上げます。
苦手克服がチャンスとなる背景
入試の世界ではよく「苦手克服が合格への近道」などと言われます。それはなぜでしょうか?
理由は簡単です。苦手科目の方が他の受験生が取れる問題を落としている可能性が高いからです。
例えば数学が苦手な生徒は、数学が得意な生徒に比べて正答率の高い問題を落としている可能性があります。
数学の正答率を例にとってみてみましょう。
正答率 | 得意な生徒 | 苦手な生徒 |
---|---|---|
80% | 〇 | 〇 |
70% | 〇 | 〇 |
60% | 〇 | × |
50% | 〇 | × |
40% | × | × |
この表で数学が得意な生徒と苦手な生徒の得点を考えてみましょう。
当然、苦手な生徒の方が点数が低く出るのですが、その多くは多くの生徒が正解している問題を間違えているわけです。
他の生徒が正解する問題を間違えるから苦手なわけです。
ところが、見方を変えれば、正答率60%の問題を間違っているということは、それだけ正解しやすい問題に伸びしろが残っているということになります。
正答率60%の問題を正解するために必要な努力と正答率40%の問題を正解にするために必要な努力は、正答率60%の問題を正解にする方がきっと少なくて済むはずなのです。
そういう意味では、苦手な教科が一番得点を伸ばしやすいということが言えるわけです。
苦手を伸ばすコツは「逃げない」こと
苦手が得点を伸ばしやすいのが理解できても、苦手なので得点できないというような声が聞こえてきそうですね。
では、どうすれば苦手を伸ばすことができるのでしょうか?
長い間塾で指導をしてわかったことは、苦手の多くは「食わず嫌い」「イメージ先行」になっています。本当にその教科・単元に真剣に向き合っているかと言えば、そんなことはないのです。
過去のテストの得点などが邪魔をして、その教科に真摯に向き合うことができなくなっているだけということがほとんどです。
苦手科目に徹底的に向き合わせた結果、多くの教え子たちが見事に苦手を克服していきました。
ある女子生徒は高校受験で数学が大の苦手だったのですが、入試直前期に徹底的に数学をやってもらった結果、数学の得点が驚くほど伸びました。
結果大学では「数学科」に進むという中学時代では予想もしない成長を遂げた生徒もいます。
苦手克服のカギは、逃げずにコツコツと毎日向き合うということなのです。それを続けられれば、3か月で結果が出始めてくるはずです。
何とか3カ月頑張ってほしい。3か月頑張れれば違った世界が見えてきます。
学校再開前に苦手に取り組んでおくべき
この時期にこの記事を書いている背景は、学校再開前に苦手克服に着手をしておくべきだと考えているからです。
休校が続いている期間は、ある意味自分の時間を自由に使いやすい期間です。学校のオンライン授業も1日中やっているわけでもなく、多くの塾も休校ですから、比較的自分の自由にできる時間が多くなる状況だと思います。
学校が再開されると、なんだかんだで提出課題や遅れを取り戻すための補修が始まったりで、忙しくなることが予想されます。
忙しくなる前に、落ち着いて苦手単元や苦手教科に向き合う時間を取っておくと、そののちの取り組みに必ず差が出てくるはずです。
数学であれば、学校の教科書または塾の教科書の基本問題レベルを1回やってみて、間違った問題だけ2回目をやることが重要です。また、計算練習を1日10分やり続けることも大事です。
英語であれば、学校の教科書の本文をすべてノートに写しながら、日本語訳を書いてみるなどが有効です。また、各レッスンの基本例文をノートに写してすべて覚えるだけでかなり力が付きます。
国語であれば、過去のテストの知識問題・読解問題の解きなおしと間違った場合の政界になる理由確認を丁寧に繰り返すことが大事です。
どの教科も重要なことは、毎日少しずつ触れる時間を作り続けることです。
毎日逃げずに続けていれば、いつか苦手意識も薄れていくはずです。そして、目に見えてテストの点数も上がってくるはずです。とにかく毎日少しずつ苦手に向き合うこと。それができれば、社会人になってからも十分一千九の活躍をすることができるようになるでしょう。
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