【今やるべきこと】学習の遅れを取り戻すことより大切なこと

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まさお
まさお

来年度の入試がどうなるか状況が見えず、学校のオンライン授業などをスタートさせ学習の遅れを取り戻そうとしています。
そもそもそこまでしてカリキュラムを奨めが足るのはなぜなのでしょうか?

今回は勉強の本質的な目的について取り上げます。

勉強においてカリキュラム進度より大事なこと

小学校の生きる上で必要な基礎学力は無視できない
⇒ただし、配当学年中に見つけなければならないというものではない
努力は報われる、やればできるということを体験させることが大事
計画に沿って努力をすれば新しくできることが増えるという実感を持たせる
自分が周りに大事にされている、自分も周りを大事にするという姿勢を育てる
⇒将来社会に適合する基礎的なものの考え方を身につけさせる

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オンライン授業までしてカリキュラムを急ぐ背景

小6や中3旗学年に優先して登校させるべきという文科省の通知にも表れていますが、一部の学年はとにかく休校によるカリキュラムの遅れを避けたいと思っています。

これは学習塾においてより顕著で、1日も早く授業を進めること、それも先取り学習をスタートさせることに思い切を置いています

それはなぜでしょうか?

入試についての情報発信がないからです。

残念ならが今の入試がこのまま実施されてしまった場合、この期間に先取り学習をしていた生徒が有利になるのは間違いありません。本人にとっても志望校に合格するには休校期間に未履修範囲を先に勉強しておいた方が後々プラスになるのです。

その意味において、学校や学習塾が先取り学習を進めようとオンライン授業を開始するのは理にかなっています

まさお
まさお

もう一つ、オンライン授業をやるメリットに子どものストレスへの対応というのがあります。Zoomなどを使って、クラスの友だちの顔を見られる機会を作ることは、メンタルヘルスの観点からは、授業内容以上に大事なことだと思います

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不完全・不公平な状態でオンライン授業を進めるリスク

一方で、フラットに「教育」という立場で現状を見た時には、今のいびつな状態のまま何カ月も学習を継続するところと止めたところがあるというのは大きな問題になると思います。

特に、中3や高3などの受験を控えた学年は前述の入試結果に影響が出るだけでなく、入試結果に伴う進学先がその人の長い人生に少なからず影響を与えてしまうからです。
コロナ不況により大学進学をあきらめる人も少なからず出てくるでしょう。

文部科学省は一刻も早く現状を踏まえた入試のあり方について方向性だけでも発信をするべきです。
そうでないと各自治体や学習塾が根拠のない見通しに基づいてそれぞれがよかれと思った施策を実施し続けます。それが結果的に格差を広げてしまうという皮肉な結果につながってしまいます。

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入試を度外視した場合に今やるべきこと

今の教育はどうしても入試制度と連動して動いている関係で、入試制度の影響を受けやすい状況です。

一方で、模試入試を度外視した場合には、この時期どのような取り組みをすればよいのでしょうか?

カリキュラム消化以上に大切なこと

社内に出ている大人が学校で学んだことをどの程度生かしているでしょうか?

もちろん、九九や漢字の知識などは必須だと思います。
しかし、高校や大学の学習内容はどうでしょうか。
以下の記事を見ると、3人に1人くらいだそうです。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200507-00010002-dime-soci

では、高校などで学ぶ内容は無駄なのでしょうか。やらなくてもよいものなのでしょうか。

結論としては、仕事で使いはしないが考え方のテンプレート(型)として必要ということになるのだと思います。

高校数学を社会で使わないとしても、高校数学の条件の整理屋場合分け、範囲をキチンと確認するといった姿勢は、数学以外の物事と向き合うときにも必要な考え方です。

国語の読解もよくやり玉にあがります。小説を読んで登場人物の心情を読み取るなど、無駄であるという議論です。確かにその小説を社会で使うことはないのですが、小説読解は、人間とのコミュニケーションや他者の発したメッセージを受け止めどう判断するかといった生き方の事例研究のような要素があります。

学校のカリキュラムは本来それを学ぶこと自体が目的なのではなく、それを通して生きる上での技術を身につけることが重要だと思われます。

あるべき姿へ近づく方法を身につける

学校はカリキュラムに沿って新しいことを学ぶだけの場ではありません。学校行事や部活動を通して、人間関係やみんなで力を合わせることの意義や難しさを知る場でもあります。

自分がなりたい姿、あるべき姿に近づくには、何をいつまでにどれくらいやるべきか、安全な環境で、失敗も許される状態でチャレンジできるのが、学校という場です。

最後まであきらめずに努力することがいかに大事か、また、一生懸命やれば結果が出ることを知るというのも学校にいる間に必ず実感してほしい考え方だと思います。

休校期間中に意識してほしいこと

学校がないこの時期だからこそ考えてほしいことを最後にまとめます。受験学年の人たちは目の前の入試に向かってほしいですが、入試まで時間がある人は少し以下のことも考えてみてはいかがでしょうか?
ポイントは現在の課題をどうやって解決すべきか自分なりの意見を持つということです

1.新型コロナウイルス終息後の友だちとの関係
⇒これまで通りの接触頻度でよいのでしょうか?
2.今回の休校で遅れたカリキュラムは取り戻すべきか
⇒年度内に終わらせず、次の学年に先送りしてもいいのではないでしょうか?
3.学校に行かないとできない勉強と家でもできる勉強の違い
⇒何を学校でやるべきで何を家でやるべきでしょうか。
4.部活動や学校行事の意味
⇒部活や学校行事は何のためにやっているのでしょうか。なくてもよいものでしょうか?

まさお
まさお

受験学年以外は、せっかくの在宅学習の時間を、この機会でなければ考えられないことに取り組む機関とすることが大事だと思います。
学校の先生がいくつかのテーマを与えて、各自の考えを学校再開後に紹介して議論などをすれば、これまでにない教育の場となると思います

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