こんにちは。まさおです!
7/8、関西学院大学が2021年度入試の対応方針を発表しました。新型コロナウイルス感染者に配慮した入試日程などを発表しています。
今回は「2021年度入試、私大の対応」について取り上げます。
関西学院大学の入試情報
私大の中でも最速で2021年度入試対応を発表した関西学院大学。以下のリンクに要点が記載されています。
文部科学省の要請に一つ一つ回答する形で対応をまとめています。
共通テストの追試験・特例追試験受験者への配慮
共通テストを利用する入試の出願を、1月出願と3月出願に分けて実施をすることを発表しています。
本試験(1/16・17)、追試験(1/30・31)、特例追試験(2/13・14)いずれを受験しても、1月出願または3月出願に願書を出せば、全て判定対象とすることを発表しています。
この対応で合格発表日に変更が生じる場合は、入試情報サイトに掲載する旨を発表しています。共通テストを利用する入試の出願から合格発表までのスケジュールがかなりタイトですので、他の入試へも影響が出る可能性があります。
特例追試験の成績提供は2/18以降となっていますが、特例追試験受験者に対しても3月出願で判定対象とするというところがポイントだと思います。
一般入試受験者における新型コロナ対応
同大学の一般入試は2/1~7を予定していますが、こちらに出願したにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症等に罹患したなどの理由で受験ができなかった場合に、追試験を実施します。
日程は3/3で場所は西宮上ヶ原キャンパスとのことです。
一般入試の日程から約1か月後ですから、そこまでに療養を終えて入試に臨んでほしいということになるかと思います。新型コロナ罹患者にとっては1か月後でもギリギリの日程だと思いますが、配慮された日程だと思います。
また、新型コロナウイルス以外の感染症罹患も救済対象ですので、インフルエンザ等による欠席も対象として考えてよいと思います。受験機会は確保される見通しが立ったと評価できる内容です。
3/3は他の入試日程との兼ね合いを見ても比較的受けやすい日程だと思います。追試験はメンタル的に負担が大きいので、体調管理は万全にして、本試験で受けられるようにするのが一番です。
それでも万が一の際の追試験があるのはやはり心強いですね。
出題範囲等の配慮
同大学の一般入試において、教科書の「発展的な学習内容」を出題範囲から外すことを発表しています。
この発表が受験生の学習に与える影響は難しいところがあります。
学校の授業でこれまで発展的な学習内容を明示的に取り上げていた場合は、多少イメージができるのですが、学習内容として受験生がここが発展的な学習内容に該当する問題だという見分けがつかなければ、従来通りの学習をせざるを得ないということになります。特に過去問演習等が難しいですね。
文科省の要請に一定レベル対応したということだと思われます。
現実的には例年通りの過去問を使った学習は必須だと思います。学校や塾の先生に過去問を見せて発展的内容はどこか指摘してもらえればやりやすくなりますが、そのような区分を意識している先生は少ないかもしれません。
その他総合型選抜の出願を従来より2週間程度遅らせて9/15以降にするなど、文部科学省の要請に対して、1つ1つこう対応するという発表を行っている形です。
他の私大もこれに追随する?
各項目について、明確に対応内容を示してくれているのが、関西学院大学だと思います。
今後7月31日までに各大学が対応内容を発表すると思いますが、この内容に近い発表形態をとるケースが多いのではないと予想されます。
一方で、従来の入試日程がもともと遅い方だった場合、それよりも後に追試験を設定できるのかなど、対応に苦慮している大学も多いと思います。
そもそも本試験と追試験の日程があまりに近い場合、新型コロナに罹患した人が、追試日程までに快癒するかという問題もあり、現実的に追試験にならない日程を発表してくる可能性もゼロではありません。
この辺りは各大学の発表をそれぞれ見ながら、自分の受験スケジュールと留意点を整理しておく必要が出てくると思います。
7/9の都内の感染者は220名を超えています。大阪の感染者も30名ということで、ここ数日で一気に感染者が増えてきました。体調管理が大切とは言いつつ、感染症のリスクはゼロにはできないため、万が一感染してしまった場合の対応イメージ(入試日程をどう作り変えるなど)は事前に作っておくことが重要だと思います。
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