増える1教科入試。1教科入試拡大は良いことか!?

入試全般
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
中学入試ではここ数年、算数1教科入試の導入校の増加が注目されました。大学受験でも民間英語試験のスコア提出を前提に、個別試験は1教科のみという大学が増えています。この動きはよいことなのでしょうか?
今回は「1教科入試の拡大はよいことか!?」というテーマです。

1教科入試拡大の是非

◆各学校の1教科入試導入の目的を確認しよう!
生徒の飛びぬけた能力を評価したいという積極的な1教科入試
⇒入試の負担を軽くして受験生を確保したいという学校視点の1教科入試
◆基礎学力の担保のもとに1教科入試は行われるべき
⇒最低限の学力を証明する出願書類+1教科入試が望ましいのでは?
⇒中学入試は義務教育課程なのである程度の基礎学力と人物評価が必要

中学入試では1教科入試導入校が増加中

首都圏の中学入試の世界では、ここ数年、算数1教科入試を午後入試として導入する学校が増えています
以下の記事が参考になると思います。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

ここにある通り、導入校の多くは受験生をそこそこの数集め、高倍率で推移しています。
それだけニーズもあるということなのだと思います。

午後の1教科型の入試は、試験がすぐに終わるというのが最大のメリットで、未時間入試期間に多くの学校を受験したい受験生に支持されています。

ちなみに、大学入試でも1教科受験が増えています。TEAPやTOEICなどのスコアを提出することで英語試験をやらないとした私大が出始め、結果的に1教科だけ受験すればよいということになっているわけです。

特に2021年度入試はコロナ禍の特殊な環境の入試でしたから、試験時間が短いということ自体がメリットに感じられた受験生も多かったと思います。

まさお
まさお

もともと中学入試における午後入試は2月1日や2日に午前中の4教科入試を終えた後のいわゆる「ダブルヘッダー」型入試です。
受験生本人はそれなりの負担を強いられるのですが、受験校数を増やせばそれだけ選択肢も増えるため、導入以降一定の人気を保っています。

1教科入試を学校側が導入する理由

1教科入試にはいろいろな大人の事情が見え隠れしています。入試制度としては便利なものですが、その背景をきちんと把握しておくべきでしょう。

受験生の個性を重視したい1教科入試

一般的に1教科受験で語られる理由の多くは上記の「生徒の得意にスポット当てて伸ばしたい」という個性重視の1教科入試です。

特に中学入試の世界は、学校の教科書を一生懸命勉強しても太刀打ちできなことがほとんどで、小6になってから中学受験を始めたいと思った子にとっては極めて不利な状況です。

そんな場合に、1教科入試にスポットを当てて、1年間算数のみを鍛え上げて1教科入試で合格を取るというやり方があり得ます。

上記以外にも、他の教科は合格点に届かないが1教科ずば抜けた得点を取れる教科があればそれをきちんと評価してあげようという背景もあり得ます。

受験者を集めるための手段としての1教科入試

一方で、1教科入試を受験生を集めるための手段として考える学校も一定数存在します。

東京・神奈川では多くの私立中学校の入試が2月1日~2月3日までに行われます。
1日に受けられる学校は1校ですから、普通に考えれば上限は3校です。

いわゆる人気校から順に3校を出願するケースが多いでしょうから、生徒募集に苦労している学校は1日~3日の午前に入試を設定しても受験してもらえないわけです。

そこで2月4~7日あたりまで後ろの日程を使って入試をするパターンと、2月1日~3日の午後を使うパターンが発明されました

2月4日~7日は他の学校の入学手続き締め切りとの兼ね合いで選ばれなくなる可能性が高いため、2月1~3日に短時間で終了する1教科入試で受験生を集めようと考えたわけです。

前出の記事にもあった通り、1教科入試は思惑通り受験生を集めて高倍率が続いています。

まさお
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多くの学校は上記2つの理由が半々となっているのではないかと思います。
大人の事情としては受験生を集めたいというのがありますが、それだけではないということでしょうか。

1教科入試は是か非か

一概に是か非かと結論を出すことは難しいのですが、1教科入試をどう使うべきかというのは考えておいた方がよいでしょう。

中学入試は義務教育入試なので一定の学力は必要

中学入試の特性として、義務教育期間内の入試であるということをよく理解しておく必要があります。
つまり、中学入試は必須ではなく、しなくても公立中に行けるというのが、他の入試との大きな違いです。

そんな中で中学入試の1教科受験を考える場合は、受験しない教科の学力が他の受験生とどの程度の差があるのかを把握しておくようにしましょう。

合格した私立中学には6年間通うことになります。自分と同じ1教科受験で合格してきた生徒は全体の少数派ですから、他の受検生とは受験科目以外の基礎学力の差が歴然とある前提で考える必要があります。

その差があることを前提に、入学後他の科目の勉強を頑張れる覚悟があれば意味のある受験になりますが、あまりの差にやる気をなくすといったことがないように注意をする必要があります。

重要なことは入学時の学力に差があること自体ではなく、その差があることを理解して勉強に向き合う気持ちを持って入学するかということです。

大学入試も民間英語試験などのスコア提出は必要

大学受験も同様なのですが、中学入試と異なり専門分野の勉強に必要な知識があれば一定レベル対応できると思います。

ただし、共通テストのスコアや民間英語試験のスコアなど、一定レベルの基礎学力の証明となるものを提出した上での1教科受験が主流となるべきではないかと思います。

日本の大学は進学希望者数に比して少し多すぎるので、中学入試同様、受験生集めのための1教科入試もそこそこあると思います。
大学に通うこと自体がゴールなら合格して入学でハッピーなのですが、今の時代は大学で何を学んだかが社会に出て問われますので、「基礎学力+秀でた一芸」の形で学力を身につけておいた方がよいと思います。

まさお
まさお

1教科入試の存在自体に反対はしませんが、それ相応のリスクがあることを受験生は把握しておくべきだと思います。
逆に基礎学力が一定レベルある場合は、どんどん活用した方がよいでしょう。



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