コロナ対策で神奈川県が公立の検査を追加 ~追加の二次募集~

教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
コロナの感染者は終息どころか日々増加を続け、11月20日の新規感染者は2400名を超えてきました。自分は3,000名くらいをピークと予想していますが、果たしてどうなることでしょうか。そんな中、神奈川県は感染者屋の甲接触者い配慮し、公立高校の検査を新たに追加することを発表しました。

今回は「神奈川県公立高校の追加の二次募集」を取り上げます。

神奈川の感染者対象「追加の二次募集」

◆二次募集が受けられなかった生徒向けに「追加の二次募集」を設定
⇒感染者に配慮して入試を追加するのは良いことだが名前がわかりづらい
⇒試験日は3月24日の面接試験のみ。発表は3月26日。
濃厚接触者は無症状なら当日別室受験が可能
⇒追加の二次募集に回ることは想定していない

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神奈川県が感染者へ配慮した入試日程の追加を発表

神奈川県教育委員会は11月19日、新型コロナウイルスに感染し入試を受験できなかった生を対象に「追加の二次募集」を実施することを発表しました。
詳細は以下の記事で確認ができます。

来春の公立高入試、感染者対象に「追加の2次募集」 県教委 新型コロナ | カナロコ by 神奈川新聞
県教育委員会は19日、来春の公立高校入試について、新型コロナウイルスの感染者らに配慮し、受験機会の拡充を含めた新たな対応を発表した。通常の学力検査や追検査を受けられなかった受験生のために今回用意される「追加の検査」で不合格となったり、受験…

施策としてはコロナに感染した受験生にチャンスを与えるわけですから、とても良い取り組みだと思います。

しかし、この記事、何度読んでもなかなか頭に入ってきません「追加の二次募集」という名前がとても特殊だからだと思います。なぜ「3次募集」と言わないのでしょうか? かなりこだわりのある名前の付け方のように思いました。

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「追加の二次募集」というピンとこないネーミング

神奈川県教育委員会のネーミングセンスがなかなかすごいことになっているなと思いました。
入試日程の表を読み解いてみるとこのネーミングの背景が少しずつ見えてきます。
まずは神奈川県公立高校の入試日程を一覧にしてみました。

入学者選抜日程各検査の対象者
2月15日(月曜日)
学力検査等
・発熱等の体調不良のない受検者
・濃厚接触者のうち、陰性で無症状などの条件を満たす者
2月22日(月曜日)
「追検査」 
・インフルエンザを含めた体調不良のために2月15日の検査を受検できなかった者
・15日の検査を受検できなかった濃厚接触者のうち、陰性で無症状などの条件を満たす者
3月1日(月曜日)
合格発表
※3月1日(月曜日)「追加の検査」志願状況公表
3月10日(水曜日)
二次募集学力検査等
・公私立高等学校に合格していない者
(「追加の検査」の受検を希望していたが、志願取消の手続きをした者も含む)
3月10日(水曜日)
「追加の検査」学力検査等
・新型コロナウイルス感染者又は濃厚接触者と認定されたため、
2月15日の学力検査等及び22日の追検査を受検できなかった者のうち、
「追加の検査」の受検を希望する者
3月17日(水曜日)
二次募集合格発表
3月17日(水曜日)
「追加の検査」合格発表
3月24日(水曜日)
追加の二次募集」面接検査
・3月10日の「追加の検査」で不合格となった者又は正当な事由があって
この検査を受検できなかった者で、公私立高等学校に合格していない者のうち、
「追加の二次募集」の受検を希望する者
令和3年度神奈川県公立高等学校入学者選抜等における、新型コロナウイルス感染症拡大防止に係る新たな対応について より

ここでわかるのは「二次募集」と「追加の検査」が同日に行われています。おそらく試験内容も同じなのですが、違いは次の通りです。
1.2月15日か22日の試験を受けて不合格の生徒が受けるのが「二次募集」
2.2月15日・22日の試験いずれもコロナやインフルエンザで受検できず、3月10日に初めて県公立入試を受ける生徒は「追加の検査」
ということになります。

「追加の2次募集」というのは、上記2.の「追加の検査」で不合格になった人に2回目の受験のチャンスを与えるために「追加の検査」の2次募集ということで、「追加の2次募集」ということになったと思われます。

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役所の説明はとにかく難しい

今回の記事は、神奈川の入試制度の解説をするつもりで書き始めたのですが、入試制度の前に名前の付け方の整理からしなければならないということで、大変わかりづらかったです。

お役人さんは頭のいい人ばかりなのだからもう少し説明のしようがあるのではないかと思いますが、皆さんはどう思われますでしょうか?

今回の入試制度の説明で重要なことは、
「受験機会の公平性を確保する目的から、全ての希望者が公立高校を2回受検する機会を用意する」という前提が必要です。
その上で、「2月15・22日が1週しか離れていないため、コロナの感染者の中には両日ともに受検ができない生徒が出る可能性があります。その場合の第1回目の受検機会を2月15日から約1か月離した3月10日に「追加の検査」として設定します。同日は予定通り受験した生徒の2次募集の日でもあります。
そして、「追加の検査」で不合格だった生徒の2回目の受検の機会として、「追加の検査」の2次募集として「追加の2次募集」を設定しました。」

というくらいの説明であれば伝わるかと思います。

まさお
まさお

これも「表現力」の一環だと思いますが、チャートを使って説明するとかひと手間をかけるととても分かりやすくなると思います。
いずれにせよ、神奈川の公立高校入試は感染した受検生に対して2回の受検チャンスを確保するように考えられていることを意識しておくとよいでしょう。

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