こんにちは。まさおです。
新学期が始まって1週間ほどがたちました。特に新中学3年生は、中2の1年間をコロナであわただしく過ごしてしまったために、受験学年の実感がなかなか湧いてこないのでないでしょうか?
今回は「中3生が受験に向けて4月の内にやっておくべきこと」というテーマです。
高校入試は向こうから勝手に近づいてくる入試
高校入試は中学入試や大学入試に比べて、努力した成果が入試結果に直結しやすい入試です。いわば、やるべきことをやった受験生は合格の可能性が上がり、怠けてしまったものはその分不合格になりやすいのです。
当たり前と思うかもしれませんが、中学入試・大学入試に比べて、成功や失敗の落差が大きいのです。その背景を説明しておきます。
高校入試は勝手に近づいてくる入試なのです。
どういうことかというと、中学入試も大学入試もある時点で本人が「受験をしよう」と意思決定をする時期があります。最近の大学入試はなんとなくという人もいるかもしれませんが、程度の差こそあれ「自分は受験をするぞ」と心に決めるのです。
ところが、高校入試は「よし、高校受験をするぞ!」と心に決める受験生はとても少なく、「中3になったら高校受験の準備をしないといけないな」となんとなく始まってしまう入試なのです。
これは、高校受験はするのが当たり前で受験をしないのは何らかの事情がある人というような世の中の風潮に流されているから起こることなのですが、これが時間を無駄に過ごしてしまう背景でもあります。
自分は「意志をもって高校受験に立ち向かうのだ」という思いを新たにすることが最初に重要なことです。
ほっといても勝手に来てしまう入試を、自分の将来の夢を実現するための第1歩と位置付けられるかどうかで、学習に対する向かい方が変わってきます。
まずは、高校受験を自分の可能性を広げるチャンスととらえるようにしましょう。
4月中に目標校を設定する
自分で高校入試に立ち向かうことを決めたら、半分は終わったようなものです。
残り半分が「目標校の設定」です。
中3になったばかりなのに目標校なんて決められないという人もいるかもしれませんが、重要なことは「設定」というところです。無理して「決定」しなくてもよいのです。
まずは、自分の今の学力などは度外視して、「神様が好きな学校の合格通知をくれるとしたら、どこの学校の合格通知をもらいたいか」というような視点で学校を選んでみてください。
成績を度外視することも重要です。遠慮をしてはいけません。
そこで名前が出てきた学校に本気で行きたいと思えるかが重要です。
中学3年生が4月から入試が行われる2月まで一生懸命勉強をすれば、5教科の偏差値は10以上は上げられます。20近く上がる生徒も一定数出て来ます。
どうして10以上も上げられるかというと、本気で取り組もうと思うからです。
まずは、行きたい学校を決め、そこに向かって一生懸命努力しようとする。これが一番重要なことで、これだけできれば合格はできるのです。
受験に限らず、目標設定はすべての基本です。
努力すれば手が届くところに目標を設定できれば、後はその目標に向かって突き進むだけです。人は目標がなければ頑張れませんので、かならずカリでもよいので目標設定をすることが重要です。
自分の苦手が何かを自覚しよう
目標設定が終わればほとんど終わりなのですが、最後の一つだけおまけ的なことを付け加えておきます。
それは、自分の苦手が何かを自覚するということです。
本気で成績を上げよう、志望校に合格しようと思っても、合格点に到達しなければ合格はできません。その際に一番の壁は「苦手科目」「苦手単元」です。
志望校合格までの学習は、いわば苦手科目・苦手単元をどう克服するかという戦いです。自分がどんなことを苦手としているかを正しく自覚できれば、対策の打ちようがあります。
まずは、苦手が何かを把握することが重要です。
具体的には、過去の模擬試験の成績表を見てみましょう。
教科ごとの得点と平均点が出てるでしょうし、単元ごとの平均点と自分の得点も成績グラフに出ていると思います。
それを見て、自分の苦手科目、苦手単元をノートに書き出してみましょう。
「数学」という大きな書き方ではなく、「1次方程式」「食塩水の文章題」などできるだけ具体的に書くことが重要です。
それを書き出しておくだけで今後の学習に取り組む際の優先順位が見えてきます。
4月の段階は今後の学習の準備ができれば十分ですので、ここまでやっておければ十分合格です。
・受験生になる覚悟を決める
・目標校を仮でもよいので設定する
・自分の苦手が何かを自覚する
これがはじめの一歩です。頑張って行きましょう!!
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