高校を無理に卒業しなくてもOK。「高卒認定試験」という選択肢

高卒認定試験大学入試
スポンサーリンク
まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
8/16、文部科学省は8/12に実施した「高卒認定試験」の現代社会で出題ミスがあったことを発表しました。高卒認定試験の受験者は昨年度コロナ禍で10,000名を割り込みましたが、今年10,000名を再び超えています。高校卒業以外の大学受験ルートとしてきちんと理解をしておくとよい選択肢だと思います。
今回のテーマは「高卒認定試験という選択肢」についてです。

高卒認定試験とは?

◆中学卒業者や高校中退者に大学受験資格を与える試験
年に2回実施され、合計8科目が合格ラインを越えれば認定される
⇒1度の試験で全科目合格しなくてもよく、複数回の合計で全科目認定されればよい
高校時代に取得した単位があればその科目は免除される
◆無理して高校を卒業などしなくても大学受験の道は開ける
⇒学校が合わず、時間が無駄だと思ったら思い切ってルートを変えるという選択肢もある

スポンサーリンク

高卒認定試験の概要

何らかの事情で高校に通い続けることが難しい場合、無理して高校を卒業しなくても「高卒認定試験」を受けることで大学受験の資格を得ることができます。

一般的にあまり知られていない「高卒認定試験」の概要は以下のリンクから確認できます。

https://www.mext.go.jp/content/20210326-mxt_syogai02-01319_1j.pdf

ポイントは以下の通りです。

  1. 6教科16の科目から各教科にわたって合計8~10科目の認定を受ける必要がある
  2. 1度の受験ですべての科目の認定を受ける必要はなく、複数受験の累積でよい
  3. 高校時代に一定数の単位を取得している科目は受験免除となる。

対象となる科目は以下の通りです。

文部科学省の資料より
まさお
まさお

たとえば、高校2年まで高校に通い、後は現代社会と日本史Bのみを残して退学してしまった場合は、年間2回の高卒認定試験で対象の2科目の認定をもらえばよいということになります。
厄介なのは、試験科目が多いということだけで、計画的に合格科目を増やすような準備をすれば、一定割合で高卒認定されると考えてよいでしょう。

スポンサーリンク

受験者数や合格ラインは?

受検者数や合格ラインがどの程度か気になると思います。最新のデータだけ書くにしておきましょう。

出願状況

令和3年度8月実施の第1回高卒認定試験の受験者数は以下の通りでした。

文部科学省の資料より

ちなみに、昨年はコロナ禍で出願者は9,206名でした。その内、実受験した人は8,098人と発表されています。88%の受験率ということになります。

合格率

令和3年度8月実施の結果は9月に発表される予定です。
ちなみに昨年度実施された、令和2年度第1回の認定状況は以下の通りでした。

出願者数受験者数全科目
合格者数
合格率1科目以上
合格者数
合格率
9,2068,0983,73746.1%7,41991.6%

全科目認定は45%前後で例年推移しています。1科目以上の合格は例年90~91%前後で推移をしており、令和2年は過去数年の中でも合格率が高い方でした。

1科目の合格ラインは何点くらいか

明確に何点以上合格といった情報が出ていませんが、一般的に50点取れれば合格と言われています。

過去問はこちらから確認ができます。易しいとは言いませんが、基礎的な内容ばかりですので、丁寧に学習をすれば対応可能だと思います。

まさお
まさお

大学受験のルートは高校卒業だけではありません。今の世の中は高校生活が息苦しい人も多いのではないかと思います。
高卒認定試験のルートは高校卒業に比べると少しハードルが高く見えるかもしれませんが、現在の自分の置かれている状況を見て、外に飛び出した方がよいと思う人は高校にしがみつく必要などないと思います。
多様な選択肢から自分に合った道を選ぶことが大事です。

コメント