【高校入試】2022年度に向けた過去問演習時に注意すべきこととは?

22年度過去問高校入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
2022年度に向けた入試の準備がいよいよ本格化する時期になってきました。
早い人は9月ごろから過去問演習をスタートさせることと思います。

昨年の入試が少し特殊でしたので、今年の過去問の扱いは少し注意が必要です。
今回のテーマは「2022年度に向けた過去問演習時の注意事項」です。

2022年向け過去問演習注意事項

◆過去問演習は入試本番のシミュレーションとして使う
試験時間の使い方や解く順番を考える教材として使用
合格最低点に届くにはどの教科であと何点必要かを把握する
◆昨年は試験範囲が縮小されているので注意
⇒最新の過去問の範囲が異なるため、2年前の過去問を大事に使う
昨年の過去問はミスをした問題の潰しこみ等、問題集的に使う

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過去問演習が大事な理由

入試において過去問演習が重要であるということは半ば常識のように言われていますが、なぜなのでしょうか?

学校説明会などに行っても、各校の先生は口をそろえて「合格をするには本校の過去問題を使って十分な練習を積んでおいてください。」というような発言をされます。

重要な理由はたくさんあるのですが、大きく2つだけ確認をしておきます。

その学校独特の出題形式を把握する

入試問題というのは、各教科50分~60分程度で3年間の学習状況を得点化するという目的で作成されるため、各校がそれなりの工夫をして作成をします。

公立学校でも私立学校でも、出題形式が毎年ほぼ一定になっており、事前に体験をしておくことで入試問題に対処する心の準備ができるようになります。

典型的な例をいくつか挙げておきます。

1.都立高校は解答用紙にマークシートが使われる
⇒マークシート式解答用紙に慣れるだけで時間の使い方が効率的になる

2.慶應女子高校では国語で品詞分解が出題される
⇒他校にない独特の出題内容なので、十分な対策で確実に点が取れると有利

3.千葉県立高校は国語でリスニングが行われる
⇒国語のリスニングも独特の形式だが慣れておくことで得点は取りやすくなる

ほかにもたくさん独特の出題形式があるのですが、体験しておくだけで有利になる内容がいっぱいあるということを知っておきましょう。

全教科の合計で合格最低点を越えられるか把握する

もう一つの大事な理由は、合格最低点との距離を把握するということです。

入学試験で一番気を使わなければいけないのは、複数教科の得点を合計して合否判定をするということです。

得意教科がどんなに高得点でも苦手教科が足を引っ張って合格ラインに届かない」ということもあれば、「目立った得意科目はないけれども苦手科目もなく平均的に点が取れるので有利」、ということもあります。

どんな受験生でも5教科すべて得意という人は少なく、必ず教科ごとの得点の波があります。自分の教科別の得点バランスを入試問題を使って理解し、どの教科であと何点取れれば合格ラインを確実に超えられるかを把握することが大事です。

まさお
まさお

過去の記事でも、過去問演習のポイントを説明していますので参考にしてみてください。

ちなみに首都圏の過去問題集は以下から。

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来年度入試の特徴と注意点

一方で、来年度入試に向けて過去問演習をする際の独特の留意点があります。

昨年度の入試は多くの都道府県で出題範囲の縮小を行いました。
自分が把握しているだけでも以下の都道府県は出題範囲を縮小しています。

2021年度出題範囲を縮小した自治体

北海道・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟県・山梨県・長野県・京都府・大阪府・奈良県・長崎県

例えば、北海道は数学において、
「相似な図形」「円周角の定理」「三平方の定理」「標本調査」
を出題範囲から外していますし、
東京都でも「三平方の定理」は出題範囲から外されています。

このように、各自治体単位で出題範囲の調整が行われた結果、昨年の過去問自体が例年と少し異なった問題セットになっています

受験生の皆さんはその状況を把握して過去問に向き合う必要があるということです。

2022年度は出題範囲に変更がないため2020年度を大事に使う

今年は一斉休校がありませんでしたら、来年の入試は、全ての自治体で出題範囲の変更はありません。
したがって、過去問のベースは2020年度のものに戻ると考えてください。

対応として、2021年度実施の最新過去問を参考程度にとどめて、実際の合格ラインとの教理を測ったり教科バランスを把握するには2020年度の問題セットを使うとよいでしょう。

また、来年度は新指導要領に本格移行して初の入試となるため、出題傾向が多少変化する可能性があります。ただし、出題傾向の変化はだれも予測できませんので、各自治体が発表する情報をベースに準備できるところだけを準備するしかありません。

まさお
まさお

重要なことは現時点で入手可能な情報を並べて、可能な限りの最高の準備を進めるということです。過去問は過去に出されたもので、来年度この通り出されるかはわからないのですが、来年度出される問題に最も近い参考資料だということは間違いありませんので、その前提で取り扱うことが大事です。

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