こんにちは。まさおです。
新型コロナウイルスの感染者は累計で150万人を超えたそうです。
最初の50万人が15カ月⇒次の50万人が4カ月⇒さらに50万人は1カ月ということで、ほぼ2乗に比例していますので、この勢いが続けば次の50万人は1週間程度でということになってしまいますね。そんな中2学期が始まりました。
今回のテーマは「感染警戒の2学期。都立高ではPCR検査キット配布」です。
感染警戒の2学期がスタート
9月1日となり、多くの学校で2学期授業がスタートしました。
冒頭にも記載した通り、新型コロナの感染者数は累計150万人を突破、2次関数的に増加しています。8月末に入り緊急事態宣言の効果もあってやや感染者が減ってきましたが、現在のペースですと累計200万人に達するのは今月中ではないかと思います。
デルタ株は子供への感染力が強いため、各自治体では感染警戒の2学期開始となっています。
東京都は都立校にPCR検査キットを配布
そんな中、東京都は9月を感染対策強化月間として各都立高にPCR検査キットを配備し、学校でも
検査を実施できる体制にしています。
感染者が出ることは防げず、拡大を防ぐことが重要
現在の状況を見ると子供の感染経路は学校ばかりではなく家庭内感染も多いです。
学校側の防御をどんなに固めても、別ルートで感染は広がってくると考えるべきです。感染者は外から学校内に入ってくるという前提で、如何に校内での感染拡大を防ぐかがポイントになると思います。
保健所の濃厚接触者特定は機能していない
一方でこれまで疫学的調査に基づいて濃厚接触者を特定していた保健所ですが、感染拡大の影響でもはや機能不全に陥っている自治体も多い状況です。
連絡が来るまでに3日かかってしまうといった状況もあちこちで耳にします。そうなると、保健所の判断を待つ間に感染が拡大してしまうことになりかねません。
感染拡大防止の観点では、感染者を確認したらそこから想定される濃厚接触者を早期に守ることが重要となります。
都は独自の濃厚接触相当者基準を策定
東京都は学校のPCR検査キットを配布するのと同時に、「濃厚接触者に相当する人」の基準を決めています。
「マスクを外して1メートル以内で15分以上、接触があったこと」という基準で、現在の感染拡大の規模から考えると少し緩い基準にも見えますが、まずはこの基準で運用スタートをするとのことです。
デルタ株は「飛沫感染ではなく空気感染」と言われています。マスクを外して15分は感染可能性が相当高いのではないかと思います。実運用をしながら濃厚接触者に相当する人以外からの感染状況等を見ながら基準を調整するのが望ましいと思います。
仕組みの運用には人が必要
PCR検査キットの配布という施策自体は有効だと思いますが、報道にないところで気になるのはこの運用マニュアルや運用体制です。
中高生くらいになれば検査キットでの検査は本人ができるでしょうが、実運用として「濃厚接触者に相当する人」の特定やその記録、検査キットの在庫管理や不足した場合の追加配備の手配など、これに伴う管理業務が相当量発生すると思います。
感染拡大防止が目的だとするならば、各校に派遣やパートタイマーでもよいので、管理業務を支援する人を配備するなども検討した方がよいと思います。
なんでも学校の先生が余力を持っていて依頼すればやってくれると考えていなければよいのですが、業務過多で実質が伴わない制度が世の中にたくさんあるので注意が必要だと思いました。
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