こんにちは。まさおです。
これから入試に向けて受験校を絞り込んでいく時期になっていくと思います。当然合格を目指して受験をするわけですが、残念ながら第1志望校のほとんどは合格者よりも不合格者の方が多い入試になっていると思います。不合格をどう受け止めるかがその後の人生に影響を与えることも間々あります。
今回のテーマは「不合格で伸びる人、沈み人の差」というテーマです。
第1志望校受検者は不合格者の方が多い
最初に客観的な事実として知っておくべきは、第1志望校の倍率です。たとえば、公立高校入試でも高倍率校では2倍を超えてきます。
倍率2倍ということは受検生の半分以上は不合格になっているということです。
もちろん、合格するために受験勉強をしているわけですから、倍率2倍だからと言って合格可能性が50%であるとは限りません。
一方で、事実としては高倍率校ほど、ほんの1問のミスや解答時の勘違い、時間配分のミスといったわずかな差で合格から不合格へ暗転してしまう可能性も高いということです。
受験校を絞り込む際には、第1志望への強い合格への想いと合わせて、万が一に備えた準備にしておく必要があるということです。
不合格を分岐点に2つのタイプに分かれる
第1志望に合格すればよいのですが、残念ながら不合格になってしまうケースがどうしても発生します。
自分もかつて塾で指導していた際に、100%全員が第1志望合格ということは稀で、1~2名どうしても第2志望へ進学することになってしまうという状況でした。
一般的に第1志望校に不合格に合った場合、大きく2つのパターンに分かれます。
すなわち…
- 第1志望不合格をバネに伸びていく人
- 第1志望不合格を引きずって落ちていく人
です。
この2つの違いはどこに生まれるのでしょうか。自分の過去の経験では、受験校選びの段階ですでに差がついていることが多いです。
不合格で沈んでいく人の特徴
不合格で沈んでいく人の特徴は端的に「第1志望=全世界」のように第1志望校のみしか見えていない人です。
ある意味志望校への強い憧れやこだわりがあって、受験勉強のモチベーションとしては最高なのですが、指導者の立場として見た場合には不安が付きまといます。
客観的に見て、当日よほどの事件・事故がない限りは確実に合格する学力やメンタルがあればそのまま進めるのですが、7:3で合格くらいの何かきっかけがあると失敗してしまいそうな場合には、少し考え方にゆとりを持たせる対応が必要です。
具体的には
①第1志望に合格しても数年後には卒業する。その後はどうしたいのかを聞く
②第1志望以外に似たタイプの学校を探しておく
という対応を取ります。
第1志望校以外のルートが長い人生の中ではあり得るということを少しだけ意識させておくことが重要です。
「第1志望校に落ちたら人生終わり」のような追い詰められた状態での受験は、当日のプレッシャーもかなりきついですし、その後の人勢も負け組的なトラウマにとらわれることになりますので、あくまでチャレンジというスタンスで設定してあげる方がポジティブになれると思います。
不合格で伸びていく人の特徴
不合格で伸びるというのもおかしな表現ですが、不合格がきっかけでさらに伸びるというケースもあります。
当然不合格直後は落ち込むのですが、自分の至らなかった点はどこかを客観的に見つけて学べる人が当てはまります。
進学先は希望していた第1志望校にはなりませんが、勉強自体ができなくなるわけではないですし、その後の人生の目標が見つかれば、どこに進学したとしても目標のための通過点でしかないわけですから受け容れられるということです。
人生の目標を受験においてはいけない時代
古い世代の親は、「〇〇大学に合格すればその後の人生は約束されるのよ」とか、「〇〇中学・〇〇高校に合格すれば、〇〇大学に最短ルートで行けるのよ」などというケースがいまでもあるのですが、この考え方が時代に合わなくなってきていると思います。
日本の大学は世界ランク的にもかなり低いですし、どの大学で学んだかよりも、自分の実力として何ができるようになったかの方が大事だと思います。
その環境選びとして、「〇〇大学」「〇〇高校」はあり得ると思いますが、本当にその環境でなければ学べないのかということが大事だと思います。
大学受験でどうしてもということであれば、浪人すれば再チャレンジも可能なので、重要なのは何のために受験をするかという目的意識なのだと思います。
絶対に重要なことは「入試は人生の目標達成のための通過点、道具である」という感覚です。そのための環境をより良いものにするために合格にこだわった勉強をするわけですが、学習環境自体は唯一無二のものではなく、選択肢があるのだといことを知っておくことが大事です。
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