こんにちは。まさおです。
2022年がスタートしました。本年もよろしくお願いいたします。
今年は、高校で新学習指導要領がスタートします。GIGAスクール構想も2年目となりますが、果たして新時代の教育への変革は無事に進むのでしょうか。
今日は「2022年度教育の注目テーマ」を取り上げます。
【ポイント1】高校の新指導要領スタート
4月から高校の新学習指導要領がスタートします。
新高1から教科体系が順次変わっていきます。
その中でも特に注目される科目の変更が以下のものです。
- 国語
⇒「論理国語」と「文学国語」が選択科目として設置されます。
⇒各高校での選択のさせ方がどうなるのかがポイントになります。 - 地理歴史
⇒新科目「歴史総合」が設置されます。
⇒「地理総合」「歴史総合」が必修科目になります。 - 数学
⇒「数学活用」が各科目に分散され、「数学C」が復活します。
⇒「数学C」に「ベクトル」等の単元が移行されます。
⇒数学Bで「統計的な推測」が必須化等、データ分析の分野が強化されます。 - 情報
⇒科目体系を刷新し「情報Ⅰ」は必須化されます。
⇒「情報Ⅰ」は令和7年度の共通テストから必須科目になる可能性が高いです。
学習範囲がより広範になり、これまでよりも高校生の負担は増えるはずです。
教員の負担増も間違いなく、労働環境も含めて体制整備が必要になると思います。
4月以降、実態がどうなっていくのか注視したいと思います。
【ポイント2】都立高校入試でスピーキング導入
東京都の2022年度の中3生は都立高校入試でスピーキングのスコアが合否判定に使われる最初の学年となります。
そもそもこのスピーキングの導入については反対意見も多く、先日も「都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会」が都庁で反対意見を表明する記者会見を行いました。
行政のやることですから、今から中止というシナリオはなかなか難しいと思いますが、実態としてこのスピーキングテストのクオリティや入試に与える影響は注視していく必要があります。
上記の3観点は少なくとも確認が必要なところだと思います。
東京都からすれば、「共通テストにスピーキングが導入されるという話があったから全国に先んじて高校入試も整備したのに、共通テスト側にはしごを外された!」というのが本音ではないでしょうか(絶対にそんなことは言わないと思いますが)。
民間企業に採点を託すという点にも多くの批判の声が出ていますが、どう対処していくのか注目していきたいと思います。
【ポイント3】新型コロナと1月からの入試対応
昨年後半から急速に広がってきたオミクロン株。早ければ1月下旬には緊急事態宣言が出るかもしれません。
2022年1月実施の大学入学共通テストや2月からの各大学の個別入試、中学入試・高校入試を含めた各入試がオミクロン株の影響をどう受けていくのか、注意してみていく必要があります。
1月実施の大学入学共通テストにおいて、オミクロン株の濃厚接触者の受験可否について昨年末右往左往した状況がありました。結果として、以下の条件を満たせば受験可能となっており、これを中学入試や高校入試でも原則適用してほしいという趣旨の発信を文部科学省が行っています。
上記の別室受験について、濃厚接触者1名に1室を用意できれば用意してほしいが、無理なら同室受験で構わないという内容で通知が発信されています。
受験生のみ一般の濃厚接触者と異なる扱いとなっていて、ダブルスタンダードとの批判も浴びていますが、この判断が入試にどう影響するか(あまりないと思いますが)、注目しておきたいと思います。
他にも今年はジェンダーフリーの問題がより進展するような気がします。
男子校や女子校といったくくりも将来的にはなくなっていくのかもしれません。
本年もよろしくお願いいたします。
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