こんにちは。まさおです。
1/20、仙台市の市立仙台青陵中等教育学校で、今年1/8に実施された入学試験で採点ミスがあったことがわかりました。
模範解答に誤りがあり、再度採点し直したところ、追加合格が3名出たということです。
今回のテーマは「仙台青陵中等教育学校の入試ミス」です。
仙台市立青陵中のミスの内容
毎回入試ミスがあるたびにこのブログでも取り上げていますが、今回のミスは、残念ながら過去の中でもかなりレベルの低い部類に入ります。
仙台市の公表内容は以下の通りです。
問題
(1)1段は現在の12aに相当します。このとき,38/3段とは現在の何haに相当するか答えなさい。ただし,答えは小数第二位を四捨五入(ししゃごにゅう)して,小数第一位まで表すこととします。
上記の通り、単位の計算問題です。
これに対する当初の解答と正しい解答は以下の通りです。
誤っていた当初の解答 15.2ha
訂正後の正しい解答 1.5ha
端的に言いますと1ha(ヘクタール)を10a(アール)で換算してしまっていて、ケタが一つずれています。1haは100aです。
塾の現場で生徒がこのような解答を出すと厳しく注意されてしまうような初歩的なミスです。
最大の問題は、250名程度の採点をしている間、誰もこのミスに気付かず採点を完了し合否発表まで済ませてしまったことです。
問題意識を持って採点をしていれば、さすがに気づけるのではないというミスなので残念としか言いようがありません。
再発防止は試験当日の職員受検
今回の報告における再発防止策には以下のように書かれていました。
今後、改めて問題・解答例のチェック体制を強化し、確認の徹底を図る。
今後体制強化の具体が検討されるので、現時点では評価が難しいですが、このレベルのミスを撲滅するだけでなくもう少し微妙な選択肢の問題だとか判断に迷うような問題も含めてミスがなくなるようにご検討いただく必要があるかと思います。
私が何度かこのブログで提言しているのは、学校職員が試験当日に生徒と一緒にガチで問題を解くという方法です。
入学試験問題は機密性が高いため、事前チェックには限界があります。どんなにチェック体制を強化しても関わる人数が少なければミスを見逃すリスクが一定レベル残ってしまいます。
一方で、試験当日は問題が一斉に公開されるわけですから、学校職員のうち該当強化に関わる2~3名が一緒にその問題を解いて解答の突合せをするのです。
先生も満点が取れずに恥をかく可能性がありますが、それは研修ということで割り切って、むしろ不適切な解答や本当に正解として良いのか迷う解答をあぶりだすことができれば、採点前に検討の機会を得ることができるはずです。
塾の先生の中にもプライドが高く、このようなガチの勝負に参加しない人が一定レベルいますが、本来はここできちんと自分の実力を客観視した方が謙虚に指導技術を上げることができるはずです。一石二鳥だと思うので、学校現場でもぜひご検討いただきたいと思います!
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