高校入試が目前に迫っている地域が日本のあちこちにあります。
一方で、感染者は連日過去最高を更新し、休校になる学校も多数でています。学習塾の現場ではオンライン化など試行錯誤をするも、対面指導を続ける塾が大多数。このような状況で塾はどう対処すべきでしょうか?
今回のテーマは「学習塾はもはやエッセンシャルワーカー!?」というお話です。
学習塾の感染防止は塾任せの現実
2/6の全国の新規感染者は89,915名となりました。とくに、オミクロン株への置き換えが進み10代の小中学生の感染が増えています。
厚生労働省のまとめでは1月の感染者は10代が27.1%と全体の4分の1を占めている状況です。
また、東京都北区の小学校では、1月に学級閉鎖があったのは全35校中26校と過半数を超えている状況です。
一方で、同じ子供たちが通う学習塾は特になんの対応要請もないことから、各塾が独自の対策で感染防止を図っているという現状があります。
塾によってはすべてオンライン授業に移管をすると言うところもあれば、対面授業を貫いているところもあります。
塾は学校の学習を補完する目的で運営されていることが多いですが、学校関係者からは必要悪的な見方をされることも多く、余り重要視されていない存在でもありました。
近年の中学受験の拡大などで塾の必要性はますます増しており、学習塾の存在は今や無視できない状況だと思います。
受験直前の学習塾は簡単に休講できない
学習塾と距離の近い立場に身を置いていると、学習塾の実情がよく見えてきます。
今は高校受験直前期で最後の追い込みですから、安易に休校などできない状況になっています。
生徒も保護者もこの時期に少しでも得点を上げて、確実に志望校に合格したいという状態ですから、コロナ感染が心配という理由などでは納得いただけない状況です。
特に受験生本人は、入試の直前で緊張感に押しつぶされそうになっているケースも多く、近くで受勲先生が見ているだけでも大きな安心感につながっていきます。
その意味でも、学習塾はもはやエッセンシャルワーカー的な立ち位置になっていると考えるべきだと思います。
各塾は、独自の対策で感染防止のための消毒やアクリル板設置などに費用を使っており、小さな個人塾などは大変厳しい状況になっていると思います。
自治体は、子供たちの受験指導に真摯に取り組んでいる塾の事業者に対しても支援をして良いのではないかと思います。
入試直前期に学級閉鎖になってしまったら、その生徒は受験直前の不安な時期をどのように過ごせばよいのでしょうか?
オンラインでも対面でも、受験直前の子供たちの学習面のサポート、精神的なサポートをきちんと進めてほしいと思います。
特に、精神面でのサポートがこの時期は非常に重要です。生徒を一人ぽっちで受検に向かわせない配慮を周囲の大人はぜひ進めてほしいものです。
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