こんにちは。まさおです。
教員への給与や就学支援金の保護者への未払いで授業ストが行われた和歌山南陵高校を巡って、高校を運営する学校法人に立ち入り検査が入りました。
今回のテーマは「授業ストの高校を運営する学校法人への立ち入り検査」です。
学校法人への立ち入り検査
5/24、静岡県と和歌山県の職員計7名が和歌山南陵高校を運営する学校法人南陵学園(静岡県菊川市)に立ち入り検査を行いました。
ことの発端は、5/11に私立南陵高校で校長を除く教員による授業ストライキが起こったことです。
背景には、教員への給与未払いや保護者への就学支援金未払いなど金銭的な問題がありました。
とは言え、「授業ストライキ」は罪のない生徒が影響を受ける悪手なので、本ブログでも5/13に以下の記事を掲載しています。
学校経営側の問題解決にストライキという手段でした対応ができなかった理由もあるのかもしれませんが、今でもストライキ以外の解決方法を考えられなかったのかという疑問は残ります。
今回の立ち入り検査は、和歌山南陵高校が設置されている和歌山県と和歌山南陵高校を運営する学校法人がある静岡県が合同で行っています。
聞き取りは、ストライキの経緯や他の未払い金の有無に関する調査が中心のようです。
学校は生徒が安心して通えることが前提条件で、在学中に自分の学校が経営難でつぶれたとなると生徒も生涯自分の母校を誇れなくなってしまいます。
まずは学校の安定経営に向けて、調査と必要な支援を検討することが重要だと思います。
理事長はどこに行った??
今回の最大の問題は、5/24の立ち入り検査に理事長が現れなかったことです。
一連の未払いに理事長が絡んでいるのは間違いないと思われるため、理事長が出てきて説明を行うのが筋だと思います。
これまでも、教職員向けの説明会を一度はやると言って直前に中止をしたり、保護者向けの説明会も未実施だったりと、説明自体から逃げているようにしか思われない点が一番の問題だと思います。
教育者の資質は問題を正す力
今回どのような経緯で未払いが発生したかは調査を待つしかないのですが、学校法人を経営する理事長の立場であれば、一定の教育者としての資質を兼ね備えていてほしいと思います。
教育本質には、「チャレンジすること」と「失敗を受けれて正すこと」があると思います。
少なくとも、生徒たちにはこの2点は絶対に必要な要素だと思います。
今回の一件でまず考えなければならないことは、なぜこのような問題が起こってしまったのか、どうすれば学校運営は正常化するのかを考え、正すことです。
結果的に理事長が辞職したり、法人運営を他者に移管したり、一時的に公的資金などの支援を受けることが必要になるかもしれません。
それでも、事実を受け容れて生徒たちを安心して教育できる環境にまずは戻すことを最優先しなければならないと思います。
理事長がどれだけ人に言えないようなことをしていたとしても、教育者であるなら、公の場に出てきて全てを説明の上、謝罪とリカバリーに向けて全力で取り組むべきです。
早期に理事長が全てを説明することが重要です。
そういうことができない人だから、教職員も打ち手に困ってしまい、「授業ストライキ」という形でマスコミにも取り上げられるような対応になったのだと思います。結果的に立ち入り検査などがスタートしたので、一定の成果は上がったと思いますが、それでも生徒にしわ寄せが出るような手法は良いとは思えないです。
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