【やはり量が多すぎた!】共通テスト数学の問題評価・分析結果

大学入学共通テスト数学の問題評価・分析結果大学入学共通テスト
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まさお
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こんにちは。まさおです。
6/30、大学入試センターは令和4年度の大学入学共通テストの問題評価・分析結果を公表しました。
平均点が低かった数学Ⅰ・Aはやはり一部不適切な内容であったという評価結果が出ています。

今回のテーマは「令和4年度大学入学共通テスト問題の評価」についてです。

令和4年度大学入学共通テスト問題評価

◆出題内容に関する評価は概ね良好
⇒思考力・判断力・表現力を問う問題がきちんと練られて作成されている
⇒出題範囲が偏っているようなこともない
◆数学の平均点が低いことには教育研究団体が苦言
⇒数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bともに解答時間への配慮が必要との意見

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共通テストの問題評価・分析報告

6/30、大学入試センターは令和4年度の大学入学共通テスト(本試験)の問題評価・分析委員会報告書を公表しました。

以下の3つの評価者の評価レポートが掲載されています。
・高等学校教科担当教員からの評価
・関係教育団体からの評価
・問題作成部会の自己評価

まさお
まさお

今年の共通テストは、数学の平均点が大きく下がり、試験中に泣き出す受験生が出るなど、話題になりました。数学の問題評価についてはどのような見解になっているのか確認してみましょう。

数学Ⅰ・数学A

今回の「数学Ⅰ・数学A」の平均点は37.96点で、前年んから20点近く平均点が下がりました。

この問題に対する評価から総評の一部を抜粋します。

評価者総評(抜粋)
高等学校教科担当教員受験者には質の面でやや難易度が高かった問題も散見されたものの,育成すべき資質・能力の視点に鑑みた際にその意義は重要であり,深い学びを実現させるためにもこのような設問は必要である。
一方で,計算量の多い設問も散見された。本テストが志向する知識の理解の質を問う問題や,思考力・判断力・表現力等を発揮して解くことが求められる問題への更なる改善に向け,これらの計算の分量・程度についてはより一層議論を進めていただきたい
関係教育団体本年度の共通テストでは,上記のように質の高い問題が出題されたものの,多くの受験生にとって時間がたりなかったようである。個々の問題については,思考の過程を振り返って統合的・発展的に考察するなど,数学的な思考力を適正に評価できるよう工夫がみられるが,全体を通した解答時間の合計が課題となっている。今後の試験では時間配分の面を十分に考慮されることを要望する。
自己評価次の二つの課題も見られた。
第一は時間配分である。思考力・判断力・表現力等を問う試験において,今回は,その考えるための時間が受験者にとって十分にはなかったと推察される。1問あたりの配点を高くして問題量を削減することや,知識・技能と思考力・判断力・表現力等をバランスよく問うこと等,共通テストの趣旨が十分に実現される試験となるよう引き続き検討していきたい。
第二の課題は計算量の多さである。一定程度の計算は,技能面の評価という点から必要であり,数学の性格上,思考力・判断力・表現力等を問う問題であっても不可欠である。しかし,桁数の多い四則演算の繰り返しは,高校数学の本質的な内容ではなく,さらに現在のテクノロジーの普及を考えればより検討の必要がある。今後も,知識の理解の質を問う問題や思考力・判断力・表現力等を発揮して解く問題に,受験者が十分な時間をかけて取り組むことができるよう検討していきたい。
太字・下線は本ブログにて記載
まさお
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端的に言うと、
1.問題量が多すぎた
2.計算量も多すぎた

と評価されています。時価の共通テストにおいては計算の分量の軽減や問題数の調整が図られる可能性が高く、平均点は上がると思います。
特に複雑な計算を求めて結果的に時間が足りないというのは、今求められる学力とはズレた要求事項です。自己評価でも検討すると言っていますから、次回以降調整が入ると考えてよいと思います。

数学Ⅱ・数学B

「数学Ⅱ・数学B」は平均点が43.06で、「数学Ⅰ・数学A」ほど低くはないものの、前年から16点ほど平均点が低下しています。

この問題に対する総評の一部を抜粋します。

評価者総評(抜粋)
高等学校教科担当教員「数学Ⅱ・数学B」の平均点が43点と低いのは,問題の難易度,分量,時間とのバランスによる所が大きかったと思われる。受験者は60分という短い時間の中で極度の緊張状態で試験に臨んでおり,初めて見る問題には想像以上に時間を要する。特に,問題の提示の仕方を含め,試験時間に照らして,各問題に充てられる時間も考慮していただき,正しく受験者の力が測れるよう作問において十分に検討してほしい。
関係教育団体本年度の共通テストでは,上記のように質の高い問題が出題されたものの,多くの受験生にとって時間がたりなかったようである。個々の問題については,思考の過程を振り返って統合的・発展的に考察するなど,数学的な思考力を適正に評価できるよう工夫がみられるが,全体を通した解答時間の合計が課題となっている。今後の試験では時間配分の面を十分に考慮されることを要望する。
自己評価「数学Ⅱ・数学B」の第4問について,「規則の要点を枠囲みするなど,もう少し分かりやすい表記の仕方を工夫していただきたい。」「問題文中の誘導の工夫を継続して行っていただきたい。」という意見をいただいた。そして,「数学Ⅱ・数学B」の平均点が昨年度より16.87点減少していたことに関わって,問題の提示の仕方を含め,試験時間に照らして各問題に充てられる時間も考慮していただきたいという意見もいただいた。これらの点について重く受けとめ,今後の出題に向けて,引き続き検討していきたい。
太字・下線は本ブログにて記載
まさお
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数学Ⅱ・Bにおいては、
・問題の分量への配慮
・問題文中の誘導や表記の工夫
の2点が主たる改善ポイントとしてあげられています。特に、大問4の表記については問題番号を指摘して改善すべきと出ており、今後このような誘導問題については表記の工夫が施されると考えてよいでしょう。
来年の共通テストでは出題分量調整が行われ、時間不足の受験生が減ることになると思います。

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来年度の共通テストに向けて

今回の問題評価・報告によって、次年度以降の共通テスト問題がどのように変化していくのか、ある程度の予想ができると思います。

今回平均の低かった数学は多くのメディアも取り上げましたら、このまま来年度も同様の平均点で行くことは少ないと思います。
共通テストの問題作成者は、かなり優秀な作問調整能力があると思いますので、今年の出題内容と平均点などのデータがあれば、どこをどの程度調整すればよいかの判断はできると思います。

数学Ⅰ・Aでは問題総量と計算分量の調整
数学Ⅱ・Bでは問題総量と誘導問題表記の調整

を中心に、作問方針の微調整が行われるでしょう。

一方で、出題範囲や難易度そのものは適切という評価ですので、レベル自体は大きく変化しないものと思います。

まさお
まさお

入試対策の基本は情報収集です。正しい情報を得ておくと、その先の予測がつきやすいので、まずはこのような資料にきちんと目を通すことが重要です。
数学以外の資料で気になる記述があるようでしたら、他の科目も取り上げていきたいと思います。

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