緊急事態宣言の対象が全国に拡大となり、ゴールデンウィークも活動自粛を求められています。一向に出口が見えず、ずっと家の中にいるだけでは心も体も不調を訴えて当然です。
今回は、ストレスにスポットを当て、受験生のストレス解消について考えてみます。もちろん受験生以外にも有効です。
たまったストレスを解消する方法5選
新型コロナウイルスによる予定通りに進められない日常生活は、知らず知らずのうちにストレスを溜めていくと思われます。
貯まったストレスを定期的に発散したり、そもそもストレスをためないように意識することはこれから大変重要になってくると思います。
フェイシャルフィードバック仮説
塾で教えていた頃、本当に辛そうな生徒によく言っていたのが、「とにかく口角を上げろ」という話でした。
顔の表情が感情を作るという説は「フェイシャルフィードバック仮説」と呼ばれています。
現在、この仮説の裏付け実験が五分五分の結果で「仮説」の文字がなかなか取れないのですが、自分の実感値としては充分ありうると思っています。
休校継続で出口が見えず、自分の将来に対する不安に駆られるときは、口角を上げて笑顔を作ってみることが大事です。
そうしているうちに少しずつ気持ちが落ち着いてきます。
知っておくと便利なこととして、「感情が行動を作るのではなく、行動が感情を作る」という考え方です。
辛いことばかり考えるのではなく、笑顔を作ったり普段楽しいと思うことをあえてやってみることで、気持ちが吹っ切れたりします。
「笑う門には福来る」は本当だと思います。
涙活(るいかつ)
特に女子におすすめなのが涙活(るいかつ)です。涙を流すことでリラックスするという方法です。
女子にとって泣くこと自体は、たまったものの発散という意味で、定期的にやった方がよいともいわれています。ネガティブに捉えなくても良いということですね。
感動する映画を見たり、意図的に自分を泣ける環境に連れて行って、予定通り泣くということが意外と気持ちを落ち着かせてくれるのです。
深呼吸
人はストレスなどで緊張すると呼吸が浅くなるといわれています。
呼吸が浅くなると体内の酸素が不足してきます。自律神経の動きが鈍くなり、睡眠がよく取れなくなるといった影響が出てくるようです。
自分の呼吸がどうなっているか客観的に見てみましょう。もしも、鼻から浅い呼吸をしているようだったら、深呼吸を何回かしてみましょう。
特におなかに力を入れて、おなかを膨らませて息をゆっくり吸って、身体中を新鮮な空気が巡っていくイメージの深呼吸はとてもリラックスできると思います。
以下の画像に合わせて何回か深呼吸をしてみてください。どこでもすぐにできるのでやってみるとよいでしょう。
自分の今の思いをノートに書いてみる
溜まりに溜まった自分の思いをノートに書き出すことでかなりスッキリします。
人に見せるものではないのできれいな字である必要もありません。
自分の思いを思った通りに書けばよいのです。書き殴りたければ書き殴ればよいし、ゆっくり丁寧に書きたければゆっくり丁寧に書くのです。
その際に以下の項目を意識するとよいでしょう。
・事実
・今の思い(客観的に)
・そう思うようになった理由
自分の思いを客観的に見える状態にすることで、意外とつまらない部分が引っ掛かっていたとか、周りの人に比べれば大した問題ではないといった気づきがあって落ち着くことも間々あります。
湯船に浸かる
最近シャワーしか浴びないという人が増えていますが、心の疲れをいやすためにゆっくりと湯船に浸かるのも有効です。
ストレスにさらされると交感神経優位の緊張状態になっています。湯船につかってリラックスすることで副交感神経優位に切り替えていくのです。
今は時間があるのでゆっくりお風呂に入っている人も多いかもしれませんが、温泉や大浴場がなかなか行きづらくなっていますので、自宅のお風呂でゆっくりリラックスする時間を作るとよいでしょう。
ぬるめのお湯に10分以上浸かるのがよいと言われています。
マイナスの情報から距離を置くことも大事
もう一つ、重要な考え方があります。
ストレスを増大させないように情報をシャットアウトするという方法です。
今のテレビや新聞、インターネット上のニュースサイトはほぼすべて新型コロナ関連のニュースで埋め尽くされています。
日々の感染者が何名、死者が何名、世界経済への影響がマイナス何%と、聞いてもいないのにどんどん負の情報が流れ込んできます。
そのような情報が欲しくなければ、テレビやスマホを閉じて、好きな本や漫画を読んでみるとか、好きな教科の勉強をしてみるといった「意図的なストレス回避策」をとってみましょう。
仲の良い友達とLINEなどで盛り上がるのも重要なストレス回避策です。
今回のコロナ騒動は、もう少し長引きそうな感じです。出口が見えない状況下では、ストレスを溜め続けないことが大事です。
周りの誰もがストレスを感じています。周囲への配慮と自分へのケアを意識していくようにしましょう!
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