こんにちは。まさおです。
いよいよ10月も終わりとなり、11月に入ります。11月は志望校の最終決定をする時期です。この時期になると第1志望だけでなく、併願受験する学校も具体的に決めなければなりません。併願校の考え方は第1志望の合格率に少なからず影響を与えます。
今回は「第1志望の合格率を高める併願校の選び方」というテーマを取り上げます。
入試本番はやり直しのできない一発勝負
受験を何回か経験した人は、入試本番が「やり直しのできない一発勝負」ということが感覚的に理解できると思います。
まだ受験を経験していない人は、頭の中では理解できると思いますが、「やり直しのできない」という意味がなかなか理解できないかもしれません。
例えば、入試本番において計算ミスで1問間違えた場合、その1問で合格するはずの学校に不合格になってしまうケースというのがあります。
本当は余裕で解けたはずの問題だったにもかかわらず、些細な不注意による失点が、その学校に入学する可能性を閉ざしてしまうということです。
受験科目が多いと、その分ミスも起きやすくなります(解答する問題が多い方がミスは起きやすい)。
模擬試験では、次で頑張ろうと振り返られますが、入試本番ではずっと悔いを残す可能性があります。
その意味では、入試本番をメンタル的に最高のパフォーマンスが発揮できる状態で迎えることが非常に重要なのです。
ケアレスミス自体をゼロにすることはかなり難しいのですが、日ごろの訓練と試験当日の精神的な向き合い方(感覚の研ぎ澄まし方)でミスを減らすことは可能です。
イメージ的には体操やフィギュアスケートの選手が、大会でミスなく演技を終えるためにどうするのかということに近いと思います。
第1志望の入試本番を堂々とした精神状態で迎えるために
やり直しのできない第1志望の本番入試で結果を出すためには何が必要なのでしょうか?
もちろん一番重要なのは「実力」です。志望校の過去問をきちんと解いて、合格点にたどり着けるだけの実力が身についてさえいれば、後は本番でその実力を発揮すればよいということになります。
次に必要なのは「自信」です。試験当日に、「自分がこの学校に受かるのは多分難しいだろう」と思うのと「やるだけのことをやり切ったのだからきっと合格できるはず」と思っているのでは、試験中の細かな判断の場面で少し差が出ます。やはり実力を発揮すれば合格できると思うことが重要です。
では、どうすれば「自信」を手に入れられるでしょうか。過去問で十分な点数を取っていれば一定の自信を手に入れることはできると思います。
ここで、さらに重要なことが併願校でどこの合格をとっているかということなのです。
併願校の合格が第1志望の入試の精神的な支えになる
たとえば、Aという高校を志望している生徒がもう1校併願校を受験するとしてどのような学校を受験するべきでしょうか?
A高…第1志望(偏差値60)
B高…併願校1(偏差値55)
C高…併願校2(偏差値50)
上記3校の場合で考えてみましょう。
A校の入試本番を最高の状態で迎えるには、万が一A校に不合格だった場合に、受験生が納得できるB高の合格をA高の試験日の前に確保していることが重要です。仮に併願校がC高のみで、偏差値的にも校風や進学実績的にも自分の中でもったいないという感覚を持ってしまうなら、C高のみの合格でA高を受験するのは、「A高に絶対合格しなければ」とプレッシャーを高めるだけになってしまいます。
ここは各都県の入試制度や自分の学力に見合った志望校が通学圏内にあるかといった各種事情に左右される部分ですが、大学入試などで3年後にリベンジできるだけの可能性を持ったB高にあたる学校をきちんと見つけておくことがA高受験を良い入試とするために必要なことなのです。
学校の先生はどちらかというとどこかに合格さえしてくれればよいという感覚で学校選定をしてくる可能性がありますが、塾の先生には上記の観点で自分に本当にあった第2志望はどこが良いかを一緒に考えてもらうのがよいと思います。
第1志望の入試を良い入試にするためには、第2志望をどこにするかが非常に重要だということです。
良い第2志望の合格を確保することが、第1志望の入試本番に精神的な余裕を生むのです。
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