こんにちは。まさおです。
大学入試センターは2/4、共通テスト第2日程の中間集計を発表しました。
得点調整は行わないことも併せて発表されています。
本日のテーマは「共通テスト第2日程の平均点」です。
共通テスト第2日程の平均を第1日程と比較してみた
共通テスト台に2日程は1/30・31で全国64カ所の試験会場で実施されました。
2/4、大学入試センターは中間集計のデータを公表しています。
現時点での平均点を比較すると以下のようになります。
科目名 | 第1日程 受験者数 | 第1日程 平均点 | 第2日程 受験者数 | 第2日程 平均点 | 平均点 差異 |
---|---|---|---|---|---|
国語 | 197,922 | 116.05 | 1,509 | 111.35 | -4.7 |
数学Ⅰ・A | 147,209 | 59.20 | 1,339 | 39.57 | -19.63 |
数学Ⅱ・B | 131,092 | 62.85 | 1,231 | 37.40 | -25.45 |
英語リーディング | 212,804 | 60.35 | 1,606 | 56.45 | -3.9 |
英語リスニング | 210,365 | 57.23 | 1,622 | 56.02 | -1.21 |
世界史B | 39,319 | 65.79 | 289 | 54.11 | -11.68 |
日本史B | 59,734 | 66.06 | 388 | 62.15 | -3.91 |
地理B | 47,627 | 62.52 | 383 | 62.51 | -0.01 |
倫理、政経 | 19,565 | 69.18 | 211 | 60.21 | -8.97 |
物理 | 62,094 | 58.89 | 654 | 53.44 | -5.45 |
化学 | 73,013 | 52.80 | 797 | 39.26 | -13.54 |
生物 | 23,343 | 73.14 | 282 | 48.56 | -24.61 |
地学 | 621 | 47.06 | 30 | 43.53 | -3.53 |
上記の通り、平均点差異はいずれの教科もマイナス、つまり第2日程の方が第1日程よりも平均点が低いという結果になっています。
一方で受験者数にも注目が必要です。
たとえば、国語では第1日程は197,000名の受験者に対して、第2日程は1,500名と規模にして100倍以上の違いがあります。
これだけ母集団が異なると、単純比較は難しいと思います。第1日程は比較的用意周到な成績上位の受験生が集まる傾向もあると思いますので、この平均点が低いから第2日程の問題が難しいと断ずることはできません。
平均点に差がついても得点調整はない
今回、第1日程と第2日程の比較においては、教科によっては20点以上の差がついているのですが、いわゆる得点調整は行われません。
そもそも得点調整は、同一日程内の地歴や理科などの科目間の平均点差で検討されるからです。
今回、日本史・世界史・地理の間の平均点や物理・化学・生物・地学間の平均点差は20点も開いていませんでした。得点調整の必要はないと判断されました。
特例追試験の受験者は1名
今回、第2日程の追試験に当たる「特例追試験」の受験許可者数も併せて公表されました。
1名でした。
約48万人受けた第1日程で、第2日程に回った受験生が1700人程度で0.35%程度。
第2日程の受験生が約2,500名だとすると、2,500×0.0035=8.85名程度が特例追試に回る計算になりますが、実際は1名のみだったということになります。
以前の別の記事でも説明しましたが、特例追試験は問題もセンター試験の問題ですし、試験場も全国に2会場のみという状況なので、受験生にとってはかなり不利だと思います。
ましてや1名のみの受験とはアウェー感が満載なのだろうと思います。
コロナ禍でどうなることかと思われた初めての共通テストですが何とか乗り切れたようです。1名の特例追試験受験者にはぜひ頑張ってほしいところですが、共通テストを通過した受験生は私大入試・国立の個別試験の準備に取り掛かってほしいと思います。
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