こんにちは。まさおです。
4/22、埼玉県教育委員会は令和3年度の埼玉県公立高校の入試実施状況資料を公表しました。各科の平均点も資料に含まれています。
今回は「令和3年度埼玉県公立高校入試平均点」を取り上げます。
令和3年度埼玉県公立入試実施状況
埼玉県教育委員会に4/22にアップされました。
以下のリンクからPDFで確認が可能です。
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/175925/r3nyushizissizyoukyou.pdf
受検者数や入学者数などのデータも入っていますが、ここに平均点の一覧が含まれています。
特徴を簡単にまとめると以下のようになります。
【共通問題】
数学と英語以外は平均点が軒並み上昇
【学校選択問題】
数学・英語ともに平均点はやや上昇
※学校選択問題は上位校向けの応用的な内容が出題される問題で、学校が望めば数学と英語についてこちらの問題セットを使用することができます。
令和2年度に比べると全体受験者が2,000名ほど減少している一方で、多くの科目で平均点が上昇しています。
学校選択問題実施校と平均点の関係
埼玉県の上位校は学校選択問題を使用するというのが特徴ですが、令和2年度と令和3年度で学校選択問題を採用した学校を比較すると以下のようになります。
学校名 | 令和2年度 | 令和3年度 |
---|---|---|
県立浦和 | 数学・英語 | 数学・英語 |
浦和第一女子 | 数学・英語 | 数学・英語 |
浦和西 | 数学・英語 | 数学・英語 |
大宮 | 数学・英語 | 数学・英語 |
春日部 | 数学・英語 | 数学・英語 |
春日部女子 | 数学・英語 | 共通問題へ |
川口北 | 数学・英語 | 数学・英語 |
川越 | 数学・英語 | 数学・英語 |
川越女子 | 数学・英語 | 数学・英語 |
川越南 | 数学・英語 | 数学・英語 |
熊谷 | 数学・英語 | 数学・英語 |
熊谷女子 | 数学・英語 | 数学・英語 |
熊谷西 | 数学・英語 | 数学・英語 |
越ケ谷 | 数学・英語 | 数学・英語 |
越谷北 | 数学・英語 | 数学・英語 |
所沢 | 数学・英語 | 数学・英語 |
所沢北 | 数学・英語 | 数学・英語 |
不動岡 | 数学・英語 | 数学・英語 |
和光国際 | 数学・英語 | 数学・英語 |
蕨 | 数学・英語 | 数学・英語 |
さいたま市立浦和 | 数学・英語 | 数学・英語 |
川口市立 | 共通問題 | 数学・英語 |
ほとんどの学校は変更がありませんでしたが、
春日部女子⇒共通問題へ変更
川口市立⇒新規に学校選択問題を採用
となっています。
学校選択問題の受検者が前年よりも200名ほど増えているのは、人気校である川口市立高校の参加が大きく影響をしたようです。
共通問題の受検者は2,200名程度減っていますが、数学英語は2,400名程度減り、その差の200名が選択問題の増加分になっているということです。
コロナによる休校は学力低下を招いたか
今回の入試に特徴は試験範囲を狭めたことです。
三平方の定理の問題が範囲外になるなどの影響で多少問題セットのレベルが易化した可能性はありますが、今回の平均点の状況を見ると受験生の学力レベルが全体的に下がっているようには見えません。
学習塾の現場でもそうでしたが、出遅れた分、直前の追い込みがきちんとできていたようで、受験生の学力レベルはなんとか入試までには追いついたという状況です。
夏休み明け直後までは、例年に比べると塾内テストの得点力は前年に比べてかなり下がっていました。
担当者も相当焦ったようですが、入試直前までの追い込みで何とかなったと言っています。
9月以降はコロナ禍ではありつつも一気に学習量を増やすことができたことが功を奏したと思います。
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