こんにちは。まさおです。
7/8、大学入試のあり方に関する検討会議の提言を公表しました。この中で記述式問題や英語民間試験を各大学個別試験にて実施する方向を示すと同時に、大学側の入試改革への取り組みにインセンティブの付与を検討すべきとの記述もあります。
今回のテーマは「大学入試改革に補助金」です。
大学入試のあり方に関する検討会議の提言
7/8、文部科学省は「大学入試のあり方に関する検討会議」の提言資料を公開しました。
以下のリンクから確認できます。
https://www.mext.go.jp/content/20210707-mxt_daigakuc02-000016687_13.pdf
これまで何度かこのブログでも紹介してきましたが、本来大学入学共通テストで導入予定だった「民間英語試験」と「記述式解答問題」がどちらも導入延期となったことから、再検討がスタートしたというものでした。
結論としては、
・大学入学共通テストでは、民間英語試験導入は難しい
・大学入学共通テストでは、記述式問題の導入は難しい
・民間英語試験(英語4技能評価)や記述式問題は各大学の個別試験で対応すべき
という方向性が提示されていました。
最初からこの結論だったとは思うのですが、改めてきちんと議論してこの結論で間違いないという結論を得たようです。
そもそも最初に導入すると決めた人は何を根拠に導入を決めたのかが謎です。
今回の提言では入試改革に補助金案
前述の結論を見ると、結局文部科学省や大学入試センターは自分たちができない改革を各大学に押し付けたように見えますね。
実際その通りなのですが、さすがに大学に丸投げだけではということで今回の資料の中に、インセンティブの付与についての記述があります(44ページ)。
さらに、上記の好事例の認定も適切に活用しつつ、インセンティブの付与を検討すべきであ
る。例えば、国立大学については、第4期中期目標期間における国立大学法人運営費交付金
の在り方についての検討状況も踏まえ、優れた取組も促進・評価することができるよう検討
するべきである。私立大学については、私学助成のうち、特色ある取組や大学改革を推進す
る支援スキームを活用し、評価項目の見直し等により、他の模範となる優れた取組を促進す
ることを検討すべきである。また、公立大学については、好事例の認定結果を設置者や設立
団体に対し、法人(大学)評価や資源配分の参考に活用することができる旨通知することを
検討すべきである。
上記の通り、好事例といえるような良い取り組みにはインセンティブ(具体的には補助金)を付与する方向が望ましいという記述になっています。
国立大学は来年度から、私立大学は再来年度から他の模範となる優れた好例を公表し、補助金を出すという流れになりそうです。
補助金をもらえるから入試改革を進めるという大学がどの程度あるかわかりませんが、大学が真摯に日本の将来を考えて学生の学力向上を目指した入試改革をやっているのであれば、それに対して何らかの形で応えるのが筋だとは思います。
受験生は入試改革を前向きにとらえるべき
受験生は目の前の合格のしやすさが大事なので、入試改革を大きく進める大学は敬遠しがちだと思います。
一方で、現在進んでいる大学入試改革はある意味、受験生の将来に必要な力を入試で見ようとしているという取り組みでもあるため、受験生の皆さんは新しい入試科目や入試制度に積極的にチャレンジすることが望ましいと思います。
自分の行きたい大学が新しい入試制度を導入した場合、過去問と違う入試で対策がしづらくなりますが、他の受験生も条件は同じですので、ぜひ前向きにチャレンジするマインドを持ちましょう。
コメント