こんにちは。まさおです。
小学館が運営する育児メディアの「Hugkum」はAcerと共同で全国の小学生の保護者約1100名にGIGAスクール利用端末アンケートを実施し、結果を公表しました。
1位はChromebookとなっています。様々なアンケートがあり、これが全てではありませんが、今回はこの結果を少し取り上げてみたいと思います。
今回のテーマは「GIGAスクールの小学生利用端末1位Chromebook」です。
小学館Hugkumのアンケート結果より
まずは、小学館Hugkumと日本Acerのアンケート結果を見てみましょう。
【調査概要】
調査期間 2021年7月7日(水)~7月14日(水)
調査対象 全国/小学生の子どもを持つHugKum WEB会員(男女)
有効回答数1096件
※調査結果の数値は小数点第 2 位を四捨五入し、小数点第1位まで表章
利用端末について
今回はChromebookがトップとなっていますが、別のアンケートではiPadが1位になっていたり、今後も変動すると思います。一方で、Chromebookoが一定のシェアになっているのは事実なので、その前提でこの後の記事は書かせていただきます。
学校からの持ち帰り割合
約半数が自宅に持ち帰ることがあるようです。この数字が高いか低いか微妙なところですが、たまに持ち帰るだけだとかえって使い勝手に慣れずに保護者も困るかもしれませんね。
学校から持ち帰ってきて困っていること
「自分がパソコンの使い方に詳しくないので教えられない」
「使用上の制限が多く、活用できない」
「支給されたものなので勝手なことができない」
これはChromebook以外も含めてですが、家庭での利用のさせ方が親にも周知されておらず、どうしていいか分からないということが多いようです。
Chromebookの難しさ
上記アンケートの中で、自宅に持ち帰った端末をどう使っていいか分からないという悩みが出て来ました。
この問題には大きく3つの論点(問題点)があると思います。
端末を自宅に持ち帰らせて何をさせたいのかが不明瞭
1つは「自宅に持ち帰らせて何をさせるのかはっきりしていないこと」です。
GIGAスクールの端末配備はコロナ禍を理由に一気に加速して、2020年度中に大半の自治体が支給を完了させました。
一方で導入自体が目的化したところもあって、「なんとなく持たせるところまではたどり着いたが、さて、自宅に持ち帰って何をさせるんだっけ?」的なところもあるようです。
「調べ学習」などといった言葉で使い方のイメージを伝えることはできても、「調べ学習」とは具体的に端末を使ってどのような行動をすることかをきちんと伝えられなければ、小学生やその親は途方に暮れてしまうと思います。
Chrombook特有の難しさ
2つ目は「Chromebook特有の難しさ」です。
今回紹介したアンケートは、AcerのPRも兼ねているのでChromebookの良さが強調されています。
確かに、自分もChromebookを使ってみてその可能性には大変感動したものの、一方で慣れるまでには少し時間がかかるとも思いました。
具体的には、Googleアカウントを使ったログインがWindowsに慣れた親世代にはかなり勝手が違うように見えるということです。
前提知識として、Googleアカウントを使った各種サービス(たとえばGoogleWorkspaceの主要なサービス)についての理解があれば一気に進められるのですが、PC内で完結したアカウントに慣れてしまっていると、戸惑いがあるのではないかと思います。
iPadと同じようにタブレット端末の延長としてChromebookをとらえた方が理解が早いと思います。従来のPCの概念と少し切り離してみると、一気に仕組みが理解できるようになると思います。最初の敷居だけ少し注意が必要なのです。
学校側で入れている制限の見える化
保護者が自宅で端末を使う際に壁になるのが、学校側が入れている利用制限です。
自治体によっても制限の仕方が異なるため、一律のこうすべきということは言えないのですが、Webアクセスの制限やアプリ導入の制限など、何が制限されているかを親が知らないと、子供に適切なアドバイスや利用方法を教えることは難しいと思います。
学校側が想定した使い方があるのでしょうから、その使い方についてガイドブックなどを作って配賦をし、親はその枠内で端末を利用することを念頭に対応すればある程度の活用が可能になると思います。
日本人の特性として、制限を入れたがる傾向があります。制限をガチガチに入れてしまった結果、その端末の良さを殺してしまうケースも多く、制限とリテラシー教育のバランスを取らないと、実は端末活用能力が全く育たない可能性もあります。
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