こんにちは。まさおです。
志願者数8年連続トップの近畿大学が、2022年度に「情報学部」を新設します。名前の通りIT人材の育成に特化した学部です。
その情報学部が9月から募集を開始する総合型選抜(旧AO)は、IT関連の新設学部だけあって完全オンラインで実施されます。
今回は「近畿大学情報学部の総合型選抜」について取り上げます。
IT人材育成のための学部設置が今後増えていく
大学における学部再編の流れの中で「情報学部」や「データサイエンス学科」といった、IT人材の育成に関わる学部設置が相次いでいます。
2021年度の新設学部・学科だけを見ても
・群馬大学情学部
・中央大学理工学部ビジネスデータサイエンス学科
・青山学院大学理工学部数理サイエンス学科
・南山大学理工学部データサイエンス学科
・大阪工業大学情報科学部データサイエンス学科
などが新設されています。
近畿大学の情報学部は2022年度新設予定となっています。
新たな情報価値や情報サービスの創出を担う技術者を目指す
近畿大学情報学部ホームページより
AI活用やデータ分析、サイバーセキュリティ対策、人間中心のシステムデザインなど、IoT・ビッグデータ・AI・ロボットなどの技術革新による第4次産業革命の進展に伴って広がってきている社会のニーズに応える情報技術者をめざします。
1年次では数学、プログラミング、コンピュータなどの基礎を講義や実習を通じて学び、2年次からコースに分かれて情報学に関する幅広い分野を系統的に学びます。
IT人材は今後大量に不足することが予測されていますし、プログラミングやサイバーセキュリティの高度技術者は高い報酬を得られる可能性もあって、きちんと学んで高いスキルを身につけると本人にとっても社会にとってもプラスになると思います。
近大情報学部の総合型選抜は完全オンライン型
そんな中にあって近畿大学情報学部の総合型選抜(旧AO)入試は完全オンライン型で実施されます。
募集概要
学部・学科:情報学部情報学科(令和4年(2022年)4月開設)
募集人数 :15名以内
出願方法 :併願制
出願条件 :次のいずれかに該当する者(複数可)
(1)コンピュータのハードウェア、ソフトウェアをはじめとして情報関連分野に強い関心を持っている人
(2)コンピュータの利用について基礎的な能力を備えている人
(3)プログラム作成の経験をすでに積んでいる人
(4)情報関係コンテスト出場ならびに情報関係資格などを有する人
選考方法 :
<一次選考>書類選考(志望理由書、活動報告書、資格等を証明する書類、自己PR動画(3分間)等)
<二次選考>オンラインでのプレゼンテーション・口頭試問
選考免除 :「未踏IT人材発掘・育成事業」「未踏ジュニア」採択者は、自己PR動画の提出不要、二次選考は面接のみ
書類とオンラインのプレゼン・面接による選考で、全てがオンラインで完結するのが特徴です。
また、選考免除項目として、情報理推進機構(IPA)の「未踏IT人材発掘・育成事業」やそのジュニア版に当たる「未踏ジュニア」の参加者は自己動画やプレゼンが免除となります。
入試日程
出願期間 :令和3年(2021年)9月15日(水)~24日(金)
一次合格発表:令和3年(2021年)10月13日(水)
二次選考 :令和3年(2021年)10月30日(土)・31日(日)
※ 予備日11月6日(土)・11月7日(日)
二次合格発表:令和3年(2021年)11月20日(土)
オンライン面接でネットが切れるといった心配は不要
現在色々と議論されている大学入試の在り方に対して、このような入試方式が一定の規模でできるようになれば、近未来型の入試対応として標準系として良いのではないかと思います。
近大情報学部の総合型選抜は定員が15名と少ないので、このような丁寧な選抜ができるのでしょうが、一般選抜ではこのような対応は難しいのかもしれません。
一方で、会場に呼んで一斉にペーパーテストをやるといった選考は限界が近いので、このような選考で知見を積んで、複数回の学力検査による基礎スコアとオンラインの面接等を使った個別選考で合格という流れが今後の在るべき姿になっていくと思います。
昨年のオンライン型の総合型選抜においては、面接中にネットワーク接続が切れて面接が中断しそのまま不合格になってしまったケースが問題視されました。
今回のようなIT系の人材育成に関わる学部の選考においては、一定レベルのネットワーク環境や通信環境が整っている人が出願するのでしょうから、さすがに途中でネットワークが切れるといったことは考えにくいのだと思います。
国としては今後国民の生活インフラにおいて、電話や水道と同じくネットワーク環境が整い、テレビと同じような感覚でオンラインミーティングの環境を整えるような動きを家電メーカー等と連携して整えてほしいと思います。
テレビにWebカメラを内蔵するのはそれほど難しいことでもないでしょうし、YouTubeアプリがテレビに搭載されているのですから、Zoomアプリをテレビに搭載するなど比較的容易にできると思います。
コメント