こんにちは。まさおです。
オミクロン株の感染者の拡大は留まるところを知りません。1/22の新規感染者はついに5万名を突破しました。入試時期はこれからピークを迎えるところで、全く安心できない状況です。そんな中、東京都は2月に実施予定の都立中等教育学校と都立中学校の追検査の実施を発表しました。
今回のテーマは「都立中等教育学校・都立中学校の追検査実施」です。
東京都教育委員会の発表内容は?
1/21、東京都教育委員会は「令和4年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定における特例の措置について」を公表しました。
ポイントは以下の通りです。
新型コロナで陽性または濃厚接触者で受検できなかったもののうち、特例による検査の措置を申請し承認を得たもののみが受検可能です。規模からいって受検者は限りなく0名に近いと思います。
昨年は追検査設定がなかった
実は、都立中等教育学校・中学校は、昨年のコロナ禍の入試においても追検査を実施していません。このブログでも昨年、そんな対応でよいのか?と疑問を呈していました。
都立の中高一貫校も都内の公立中の一つに過ぎないという発想があったのかどうかはわかりませんが、昨年は受検できなかったら諦めてくださいという対応でした。
追検査用に適性検査問題をもう1セット作るというのは時間的にも人員的にも難しいということで、公平な選抜ができないから受検機会を作らないという発想だったのかもしれません。
今年は、文部科学省の要請もあって、中学入試・高校入試・大学入試で一定の追検査・追試験対応をしているわけなので、都立中高一貫校のみその流れに乗らないというわけにはいかなくなったのだと思います。
そうなると、追検査では何を合否判定の材料とすべきかという問題にどうしても向き合わざるを得なくなると思います。今回の検査内容が面接のみとなっているのも、苦渋の判断をしているのではないかと思います。
面接のみで合否判定可能か?
都立中高一貫校の適性検査を受検できなかった場合の特例対応として、面接のみで合否判定は可能なのでしょうか?
結論から言うと公平は合否判定はできないと思います。
「報告書」が正規合格者の最低点を下回っていたら不合格というのは、統計的にも不公平ではない対応ということでよいと思います。
問題は、面接試験を適性検査の得点と同様の価値判断で得点化できるかということですが、これは見ている尺度が異なるため、絶対に不可能です。
よって、小学校時代に様々な活動をしてきた面接向きの受検生は合格しやすくなるでしょうし、コツコツと地味な努力をしてきて適性検査で点数を取る方が得意な受検生は合格しづらくなると思います。
受検機会が与えられること自体はよいことではあるので、あとはコロナ感染のリスクを最小化して本試験できちんと受検できるように頑張って行きましょう。
今回のコロナはどれだけ注意を払っても感染や濃厚接触認定リスクはゼロにはできません。万が一感染してしまったり濃厚接触者になってしまった場合は、その場でとりうるベストの判断をして次に向けて前向きに取り組むしかありません。
過去の受験生を見ていると、この前向きな取り組みができれば、その後がどのような結果になったとしても、その後の人生で振り返ったときには良い影響をもたらす結果になっていることが多いです。
まずは目の前の問題に全力で取り組むという姿勢が大事です。
今年の入試でどの程度の受検者が特例検査に回るか、そしてどの程度の受検者が合格したか、状況を注視していく必要があります。
結果が出ましたらその内容をまとめておきたいと思います。
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