【学校再開と部活動】夏の甲子園の中止について考える

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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
5/20、日本高校野球連盟は夏の全国高校野球大会(甲子園球場にて実施)を中止にすると発表しました。
春の選抜も中止になりましたので、今年の高校3年生は春夏2回の甲子園の出場機会を奪われてしまいました。
これに伴う大人のいろいろな反応が出ています。

今回は、夏の甲子園を題材に「学校再開と部活動のあり方」について考えてみたいと思います。

学校再開と部活動の考え方

高校野球は高校の他の部活と比べると特別扱いされすぎ
大人が部活動の本旨を改めて考えないといけない時期に来ている
⇒学習があっての部活動であって、部活が全てではないことを改めて確認すべき
1~2年先の部活動のあり方を考えて提示をする必要がある
部活に命を懸けている高校生のはしごを外さないように正しく導くべき

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夏の甲子園が中止になった理由

今回の夏の甲子園が中止になった理由について、日本高校野球連盟が発表している理由は以下の通りです。

1.約 3800 校の選手が参加する地方大会は1か月半にわたり約 250球場で開催され、全国大会は団体での長時間の移動や長期の宿泊を伴い、選手や大会運営関係者の感染リスクがぬぐえないこと。
2.休校や部活動の停止も長期化し、練習が十分ではない選手のけがなどが懸念されること。
3.学業の遅れを取り戻すために夏休みの短縮などが検討されるなか、新たな大会日程を確保することも困難であること。
4.運営を担う役員や審判員の確保が十分にできず、治療や感染予防などに当たっている医療スタッフに球場に対気をお願いすることが難しいこと。
5.公的施設の使用制限等により使用できる球場が限られる可能性があること。

5つの理由はいずれも正しいものばかりで、これをひっくり返してまで甲子園で高校野球をやらなければならない理由を見つけるのはなかなか難しいと思います。
さらに、先んじてインターハイが中止になっていることなども考えれば、ここに来て高校野球は実施するという選択肢は、責任ある立場の大人の判断としては難しいものだったと思われます。

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地方大会は開催の動き

上記の流れで中止になった甲子園ですが、「夏の代替大会開催」という動きが出始めています。多くの高校球児は地方予選で引退しているわけですから、これをやってあげれば高校球児の大半は引退しやすくなるということなのだと思います。

以下のサイトで詳しくまとめてくれています。

各都道府県の学校再開、夏の代替大会開幕予定一覧リスト(6月8日更新)

これを見ると、佐賀・長崎・沖縄はすでに開催の方向で固まっているようです。

佐賀:5/14に学校再開。7/11~7/30の土日を使って開催
長崎:5/11に学校再開。7/9頃~7/28頃で開催
沖縄:5/22に学校再開。7/4からトーナメント形式で開催

上記のような動きがすでに決まっており、おそらく他の都道府県も似たような動きをすることと思われます。

まさお
まさお

一部の県がこのような動きをとると、自分の県でやらなかった場合のバッシングが怖くなりますよね。各地域の感染状況を見て生徒の健康第一で考えてほしいですが…。
47都道府県がみんな地方大会をやったら、日本の高校野球界は本当に思考停止状態なのだなと思うようにします。

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部活動の本来の目的は何か

個人的には上記の一連の動きに強い違和感を感じています。

高校野球は特別扱いが過ぎる

戦後間もないころならともかく、東京でも2度目のオリンピックを開こうとしているこの時期に高校野球の特別扱い感が半端ないなと思います。

インターハイが感染リスクの問題から中止になったのだから、それとほぼ同時期に行われる甲子園が中止になるのはある意味自然な流れだし、そうでなければいけません
もし、甲子園だけやったとしたら他の種目の選手は不公平感を感じるでしょう。

それをことさらニュースで取り上げて、高校球児に同情するのは、ある意味大人のエゴと言ってもよいと思います。

高校球児の心情を慮れば、その辛さや無念さは察するに余りあるものがあり、それを納得させるのは難しいかもしれないのですが、周りにいる大人はその気持ちの寄り添って、一緒に次の道筋を引くための努力をしないといけないのだと思います。

そこに正面から向き合わずに、高校野球だけ地方大会をやるのは、あまり望ましいことではなく、野球をやるなら他の種目もやってあげなければ、部活動の趣旨に反するのではないかと思います

部活動の意義の再確認

文部科学省がスポーツ庁と連携してい出している「運動部の活動ガイドライン」で部活動の活動目的を以下のように説明しています。

体力や技能の向上を図る目的以外にも、異年齢との交流の中で、生徒同士や生徒と教師等との好ましい人間関係の構築を図ったり、学習意欲の向上や自己肯定感、責任感、連帯感の涵養に資するなど、生徒の多様な学びの場として、教育的意義が大
きい

スポーツ庁「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」より

本来の目的を逸脱して、過度に練習をさせたり体罰や必要以上の上下関係(戦争中の体勢の継承)などが続いている現状に対するけん制として出している一連の動きです。

重要なことは、学校は全人的教育の場であって特定のスポーツに命を懸ける場ではないということです。日本ではスポ根物などの影響もあって、一生懸命部活動をやることを美化してきましたが、本来は学校外の活動であるべきだと思います。

21世紀になって、スポーツも多様化する中で、多少の進化を遂げているとは言え、高校野球だけがその本質において、70年前の状況をいまだに引きずっているように見えてしまいます

今後の高校野球はどうあるべきか

では、今後、高校野球はどのような道筋をたどっていくべきでしょうか。自分の考えとしては、以下の2点が重要だと思います。

今年の高3のことよりも高1・2の対応に注力すべき

この夏の大会をやることが決まってしまっているならそれは粛々と進めればよいと思います。一方で、来年の春の選抜に向けては、この秋の大会運営が必須になると思います。

まずは、今高校野球に打ち込んでいる高校生を救うためにも、春の選抜に向けた準備を急ピッチで進めるべきです。
今後、新型コロナウイルスの感染は第2波・第3波と来る可能性が高いのですから、そこまで織り込んだうえでどのような対応をすれば大会を守れるのか、大人がきちんと考えなければなりません

高校野球の新たな形を作り上げていくべき

次にやるべきか、高校の部活動としての野球をどこまで広めていくかです。将来プロ野球で活躍する一部の選手を高校の部活動で発掘するのではなく、リトルリーグやシニアリーグ、あるいはプロ野球の下部組織がきちんと育てていく形にすべきです。

たまたま地元の高校に優秀なコーチがいることで伸びてきた選手も、早い段階からプロへの道筋がつくようなクラブで練習を積めるのであれば、そちらで活躍した方が合理的ですし、けがも少ないと思います。

今回の新型コロナウイルスの一件は、これまで溜め込んできた高校野球の様々な問題を浮き彫りにしてくれたとも思います。

まさお
まさお

高校球児の活躍や甲子園の試合観戦は自分も決して嫌いでもないし、むしろ楽しみにしている方なのですが、冷静に考えて今のやり方をあと何年続けるのかと思います。
早くあるべき姿への転換をして、日本の若者を正しく育てていく方向にかじを切るべきだと思います。

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