【受験生受難の年】共通テストの追試験はどんな状況?

大学入学共通テスト追試験はどんな状況か 大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
1/29・1/30で大学入学共通テストの追試験が行われます。今年は、コロナによる感染や濃厚接触者対応以外にも、東大前の切り付け事件、トンガの火山噴火による津波警報による試験中止会場、試験中の問題をSNSで外部に流して解答を求めたりと大変なテストとなっています。
今回のテーマは「共通テスト追試験の受験状況」です。
受験者の皆さんはまずはご自身の力を発揮できるよう頑張ってください!

2022共通テスト追試験開始

◆追試験受験許可者数は1658名
⇒新型コロナの影響による受験者が463名
⇒東大前切り付け事件の影響で4名
⇒トンガの噴火により中止となった1会場181名は再試験対象に
※切りつけ事件やSNS問題流出など日本の受験制度の負の影響も…

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共通テスト追試験実施状況

大学入学共通テストの追試験・再試験の実施状況について大学入試センターより発表がありました。

令和4年度大学入学共通テスト追・再試験の実施について【変更】

追・再試験の受験者のうち、新型コロナに関連する受験者は以下の通りです。

区分人数
新型コロナウイルス罹患者211名
新型コロナウイルス濃厚接触で
当日受験要件を満たしていないもの
252名

新型コロナウイルスの罹患もしくは濃厚接触者で当日受験ができなかった受験生は463名で昨年の倍以上に上ります。

なお、本試験当日に無症状の濃厚接触者として別室受験をした受験生は320名でした。

今回、当日別室受験も含めて新型コロナウイルスの影響を受けた受験生は合計で783名ということで、全体の影響としては0.15%程度ということで決して割合的に高いとはいけないですが、該当者個人にとっては大きな問題だと思います。ぜひ力を発揮してほしいと思います。

上位以外にも東大前の切り付け事件の精神的動揺からの受験が4名、津波により中止となった会場が1会場(岩手県立大学宮古短期大学部海上)の対象者が185名と、本人以外の事情による追試験・再試験も多く発生しているのが今年の特徴で、受験生にとっては集中しづらい試験になってしまっています。

まさお
まさお

現在の新型コロナの感染状況を見ると、多くの会場に受検生を集めて一斉に試験を行う等方式の限界も感じざるを得ません。昨日の国立大学協会の発表などを見るとこの方式を今後も堅持すると宣言しているように見えましたが、本当にこのやり方を何年も続けていいものか疑問に思わなくもないですね…。

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成績が伸び悩んだ受験生が起こす事件

また、今年の共通テストは、東大前で起きた受験生切り付け事件や試験中にスマートフォンで試験問題を撮影して外部に解答を求める不正行為など、成績の伸び悩みを背景として事件を起こしてしまう受験生の問題もクローズアップされました。

新型コロナ対応に難しさを除けば、試験制度自体に大きな問題はないとは思うのものの、やはり大人が受験生におかしなプレッシャーをかけているのではないかと感じました。

共通テストは究極の輪切り教育

これまでの議論でも偏差値を中心とした輪切り教育はよくないという言葉のみ発せられているものの、現在進行中の大学入学共通テストや各大学の個別試験はやはり「輪切り教育」の域を出ないどころか完全にどっぷりつかった状態のままであると感じざるを得ません。

総合型選抜や学校推薦型選抜の比率を高めて、一般選抜自体を少数派にしていくような動きが求められているように思います。

今回の共通テスト問題を見ても、思考力を求めると言いつつあれだけの問題量をあの時間内で解くには思考力というよりは情報処理能力の高さの方が重要で、結局試験形式に慣れて処理時間を短縮することこそが試験対策だと強く感じました。

その意味では、見た目の問題形式は変わったのですが、求められている本質はまだまだ従来のセンター試験の域を出ていないと思います。

これでは、真に創造性のある受験生を選抜できるのか疑問が残ります。
これからの共通テストがどう変化していくのか、あるいは変化などしないのか、注目していかなければなりません。

まさお
まさお

まずは、1/29・1/30の追試験が無事に終了することが大事です。また、来年度以降の受験生は本試験と追試験が貴重な過去問題となりますので、問題研究をして試験時間内に解答が出せるようにぜひ経験を積んでもらいたいと思います。

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