こんにちは。まさおです。
茨城県教育委員会は、去年採点ミスが明らかになった影響で減らした記述問題を来年年度入試では再度増やすとしています。採点ミス防止策としてOCRの導入を発表したばかり何かと話題の多い茨城県入試を今回も取り上げたいと思います。
今回のテーマは「茨城県公立校入試が記述問題を復活させる理由」です。
茨城県の2023年度入試問題対応
茨城県教育委員会が次年度の入試で記述問題を復活させる方針であることがわかりました。
茨城県教育委員会が定例会見で以下の発表をしています。
令和4年度入学者選抜実施状況及び令和5年度入学者選抜の方向性について
以下はNHKの報道のリンクです。
ポイントは以下の通りです。
- 2022年度入試は採点ミス防止の観点から記述問題が激減
- 国語の問題は漢字の3問だけが記述であとは記号問題へ
- 国語の平均点は前年より14点ほど高い78.05点
- 県内の7割の中学校が記述式問題を取り入れてほしいと要望
- 県教委は受検生の思考過程や表現力が問えないので記述を増やす方針へ
- 7月下旬に出題例を提示する予定
時代に逆行する対応でしたので、当然と言えば当然の展開ですが、改めて去年の問題ってそんなに極端だったのかなど、もう少し深掘りしていきます。
2022年度の問題はどんな感じだったのか
茨城県の入試から記述問題が姿を消した件は、本ブログでも以下の記事で取り上げています。
2022年度の解答用紙と2021年度の解答用紙の比較がとても分かりやすいです。
2022年度国語の解答用紙
2021年度国語の解答用紙
ぱっと見でも極端に記述問題が減っていることがわかります。
当時のブログでも以下のような結論になっています。
今回の展開は最初から分かっていたストーリーをなぞっている感がしますが、昨日発表した採点OCR導入等を含めた採点精度向上策の導入によって、一度減らした記述問題を増やすということでまずは前進ととらえるべきだと思います。
溜まったものではないのは受検生の方です。特に2022年度の受検生は事前に予告もなかったので、過去問を使って記述対策もしてきたでしょうから、拍子抜けした生徒も多かったのではないかと思います。今回は事前に出題例を出してくれるようなのでまだ救いがあると思います。
採点精度向上と子供たちの教育的な観点のバランスを常に意識していく必要があると思います。
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