こんにちは。まさおです。
4/26、神奈川県教育委員会は高校入試共通選抜で行っている入試を2024年度入試(現中学2年生受検時)から廃止すると発表しました。コロナもきっかけだと思いますが正しい方向だと思います。
今回は「神奈川県公立高校入試面接廃止」についてです。
神奈川県教育委員会の発表骨子
4/26、神奈川県教育委員会は2024年度(現中2受検時)から共通選抜の面接試験を廃止すると発表しました。
神奈川県教育委員会に当該報道発表記事があると思ったのですが、うまく見つけられませんでした。(神奈川県のページはいつも見づらいと思っています…)
以下の読売新聞の記事でご紹介します。
きわめて真っ当な判断だと思います。
面接試験があるだけで、受検生は面接練習などにも時間を割かれますが、その練習内容がその後の生活に役立っているとも思われませんので…
これまでなぜ面接を実施していたか
今回の面接廃止の動きは中学入試では20年以上前から広がっていて、現在入試面接を行う中学校は本当に少なくなりました。
今回の神奈川県の動きを受けて、面接試験実施に負担感を感じている都道府県は面接廃止の動きが加速するかもしれませんね。
逆に考えると、これまでなぜ面接試験を実施していたのでしょうか?
過去にいろいろな学校関係者と話をする機会を通して自分が理解していたのは以下の通りです。
多くは、40年以上前に「不良」と呼ばれる高校生が学校を荒らしたときの対策として、学校の秩序を維持するための人物評価の背景が強かったと思われます。
わずか10分程度でも服装がおかしいとか髪型や髪の毛の色が普通と違うというだけで不適格というような判断を下していた私立学校もたくさんありました。
公立高校はそこまで極端な判断はしづらいでしょうが、明らかに挙動が不審な生徒は面接を理由に不合格にしていた時代もあったと思われます。
現在は入試制度も透明化されて、全て得点化され開示もされますので、恣意的な合否操作はできませんし、今の生徒は昔に比べると落ち着いていてまじめな生徒が多いですから、実質上記のような観点での人物評価は不要になったと思います。
また、現在は調査書で学校生活の記録が残りますので、そこを見れば10分程度の面接に優る情報が記載されているとみるのも妥当な判断です。
時代が変わり面接の役割も変わる中で、わざわざ生徒と学校の先生が顔を合わせて対話をする機会が必要かと言えば、その重要性が薄れたと考えるべきでしょう。
コロナ禍もあり感染リスクもある中で教員の負担・受験生の負担を考えても面接廃止は妥当な判断だと思います。
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