【古典攻略】古典の基礎① ~古典との向き合い方~ 

古典の学習
スポンサーリンク

古典が苦手な人が意外と多い。古典はその背景が理解できればかなり面白いはずなのに。
特に中学生範囲では、楽しいことの方が多いと思います。

ここでは、中学生向けの古典学習について取り上げていきます。
特に、第1回として基本的な古典の向かい方について書いておきます。

スポンサーリンク

古典はその時代の人気書籍にしてタイムマシーン

教科書で見る古典は謎の日本語、イミフなイラストでとっつきづらい…。

でも、現代に残っている古典はその時代を代表する人気書籍だったからこそ、1000年近くも生き残ってきたのです。

その中には、当時の流行や習慣など、現代とは全く違う世界が見えて、タイムマシンでその時代を覗き見るような感覚になることもあります。

漫画になった古典が意外と売れていたり、リメイクされて映画になってヒットしたり、内容がわかれば面白いものもたくさんあります!

まさお
まさお

まずは、古典=難しいという感覚を持たないことが大切です。

スポンサーリンク

古典が書かれた時代の人のことを想像してみよう

古典が書かれた時代の人々はどんな性格の人なのでしょう。想像してみたことはありますか?

たかだか1000年や1500年で人間はそうそう変化しません。持っている能力や感覚など、ほぼ現代人と同じです。

差があるのは科学技術の水準です。スマホや新幹線はないけれども、空を飛びたいとか仕事よりは遊びたいという感覚は今の人と同じなのです。

例えば、竹取物語の中にこんな話があります。学校の教科書には載せられないので、有名ではありませんが…。かぐや姫を宇宙人が迎えに来るのですが

翁のいふやう、「御おん迎へにこん人をば、長き爪して眼をつかみつぶさん。さが髪をとりてかなぐり落さん。さが尻をかき出でて、ここらのおほやけ人に見せて耻見せん。」と腹だちをり。

現代語にすると、

爺さんは「お迎えに来る人を長い爪でもって、その眼をつかみ潰してやろう。そいつの髪をつかんで、引き落としてやろう。そいつのズボンを下ろして尻を出させ、ここにいる役人に見せて恥をかかせてやろう。」と、腹を立てていた。

といった感じです。

竹取の翁、大人げなくないですか?
宇宙人のズボンを脱がすとは、小学校高学年男子…。

スポンサーリンク

中学古典の基本は音読ができること。リズムをつかもう。

古典に興味を持つことができたら、まずは有名な古典の文章を読んでみましょう。
音読ができることが第一歩です。
高校入試の古典は、音読が半分、重要古語が4割、残りの1割が係り結びの法則などの知識というくらいで、音読がきちんとできるだけでかなりの問題が解けるようになります。

竹取物語の冒頭の音読動画です。何回か聞いてリズムをつかんでみましょう。

鎌倉時代の古典『平家物語』の冒頭。この冒頭部の七五調のリズムは名文なので、よく覚えておくとよいでしょう。

最後に、江戸時代の『奥の細道』の冒頭部。

ところで、上に紹介した3つの古典は中学で習う代表的な文章ですが、下の年表のように時代が全く異なります。
『奥の細道』から『竹取物語』までは750年も離れていて、現代から『奥の細道』までの320年に比べても倍以上離れている。
時代が近づくほど、現代と似た生活習慣や言葉になっていて、読みやすくなっていくため、奥の細道はかなり読みやすい

まさお
まさお

まずは、古典の言い回しやリズムを体にしみこませよう。
現代の表現の先祖と思って聞いていると、現代語とのつながりに気づけるようになるはず。
今後少しずつ古典と現代語の関係を紹介していきます!

コメント