学校の休校措置が取られてまだ3日だが、ものすごく長く感じられている人も多いのではないでしょうか?
この間の過ごし方は学校が始まったときに大きな差になるはずです。
今回は休校中につく差がどれほどかというお話てす。
学校という優れた学習システム
最初に学校の意義を確認しましょう。
学校は、平日の朝から午後まで、毎日決まった時間に登校して45分または50分などの、 教科バランスを見ながら配置された授業を受け、放課後部活などの集団活動をして、帰ってくる生活サイクルです。
それにより、均質な生活時間と学習量、定期的に各教科の学びの機会を確保して、学習内容の定着を図る仕組みが整っています。
生徒はその流れに乗っていれば、自然と効果的な学習を積み上げられるようにできています。
いわば生活のメインエンジンのようなものです。
これがなくなるということは、エンジンの壊れた船のようなものです。
自立して自分の進む方向に舵を切れるか、推進力を発揮できるかが問われるのです。
毎日1%ずつの差が積み重なると大きい
受験業界ではよく言われることに、「1%の積み重ねの差」の話があります。
101%にあたる1.01を1年間つまり365乗すると、およそ37.78となります。
逆に0.99を365乗すると、およそ0.025となります。
1480倍もの差になります。
1日の差は1%多かったか、少なかったかですが、これが毎日となると大変な差になるのです。
今回の休校期間の1カ月は夏、休みなどと違って明確な課題も出ずに突然なだれ込むように休みに入っていますので、日頃の学習に対する問題意識の有無がそのまま生活に現れてきます。
この期間は0.1以上の差が日々ついていると思った方が良いのかもしれません。
この期間の学習の重要性や差のつき方を意識することが重要です。
では、何をすればよいのでしょうか?
毎日何時になったら何をやると言ったルーチンを決める
学習の基本は定時・定量です。実際は個人の得意不徳などがありますから、定時・定量に課題となる科目の増減調整が入れていくのがよいのでしょう。
何もルールのない人は、まず基礎知識の拡充として、漢字・計算・英単語をやってみましょう。
1.漢字学習の基本
学校や塾で与えられた漢字ドリルを最初から全部やります。
60ページあったら、例えば毎日6ページずつ、10日間くらいで終わらせましょう。
1ページ10分程度でも1時間で終わります。それくらいの分量を集中してやります。
漢字練習はできれば解答丸暗記ではなく、部首の意味を意識しながらの確認をしましょう。部首を正しく理解すると漢字の知識がすっきりと整理され、大量の漢字を一気に覚えることができるようになります。
2.計算練習の基本
これも、学校や塾で与えられた計算ドリルなどを毎日きまった量をやります。
国語に比べると時間がかかるので、午前と午後に1時間ずつ程度が良いと思います。
益さんドリルが100ページあったら、午前に3ページ、午後に3ページくらいのペースなどと自分で決めます。 それでも3週間足らずで終わらせることができます。
計算練習では、必ず答え合わせをして間違いの原因を確認するようにしてください。
計算が得意なだけで、相当成績が上がります!
3.英単語練習の基本
学校や塾で与えられた英単語集の学習を進めましょう。毎日決まった数の単語を覚えていけばよいと思います。
例えば、1日10語と決めたのなら、毎日決まった時間になったら英単語を10語覚えているかをチェックするようにします。覚えていなければ、覚えるまで再テストをするようなイメージです。
英単語の学習で重要なことは単語を1語で覚えず、例文を見ながら、文単位で解釈をする練習をしておくことです。
単語が単独で使われることはほぼないため、例文の中でどのように使われているかを学ぶことが大変重要です。
皆さんの人生は、毎日の積み重ねによって成り立っています。1日の差はほんのわずかでも、それが積み重なるととても大きな差になります。
ちょっとした努力の差を意識しながら、日々頑張ってください!
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