5/4に政府は正式に全国一律の緊急事態宣言の1カ月延長を発表しました。出口が見えないだけでなく、仮に緊急事態宣言が解除になった際にすぐに元の生活の戻れるのかといった不安もついて回ります。
自治体による公立学校のオンライン授業も5月の連休明けに順次スタートしていくようです。
今回は、オンライン授業を受ける環境はどうあるべきかを考えていきたいと思います。
急速に広がっているオンライン授業
3カ月目に入る休校を見据えて、各学校がオンライン授業の準備を一気に加速させていっています。
ニュースで拾っているだけでも以下のような学校が取り組みをスタートさせています。
・盛岡中央高校附属中
・さいたま市の公立小中
・姫路市の公立中高
・熊本市の公立小中
・那覇国際高校
上記以外にも私立学校の多くはオンライン授業がすでにスタートしているところもあります。
一方で、上記のオンライン授業を進めるにあたって、インターネット環境やPCの環境がなくなかなかスタートできなという自治体もあるようです。
大学はアルバイトなどができない学生のオンライン授業環境を準備する費用として、学生に一律3万円を給付などといった施策をとるところも出てきています。
小中高校でもネット環境の有無やPC環境の有無に対して、放置するわけにはいかないでしょう。何らかの対応が求められると思います。
オンライン授業環境の準備が急務
このまま緊急事態宣言継続によってオンライン授業が広がっていくとなると、やはり自宅での授業の受講環境を準備しなければなりません。
自宅にはどんな環境があればよいのでしょうか?
最低限必要なものはネット環境と機器類
とにかく授業を受ける環境を作るということであれば、以下のものがあればよいでしょう。
オンライン授業が長く続くことを前提に考える
オンライン授業環境はただ見えればよいということではなく、今後オンライン授業が長く続く可能性を意識することが重要です。
安倍首相は14日に状況を見て緊急事態宣言の解除も考えると言っていますが、仮に緊急事態宣言が解除されても、元に戻ると考えないようがよいと思います。
感染者は何回かの波を見せながら増えたり減ったりするはずです。すべて元に戻るには、ワクチンや治療薬の一般社会への安定供給が必須だと予想されます。
一時的に学校再開があっても、オンライン授業との併用は分散登校などが残る可能性が高いです。
また、せっかく構築したオンライン授業のプラットフォームを長く使いたいという自治体も出てくるでしょう。
いずれにせよ、オンライン授業環境は半年~1年スパンで使われるという前提で考えた方がよいと思います。
上記の環境欄にまとめましたが、
・回線はスマホのテザリングよりは光回線が望ましい
・使用機器はスマホのような小さい画面よりはテレビやPCなどの大画面が望ましい
ということになります。
授業を受ける場所も大事
授業を受ける場所についても、家庭内でルールを決めた方がよいと思います。
部屋の中で寝そべって動画を見ることもできるからです。
インターネットとの付き合い方がきちんと身についていない場合は、リビングなど家族が集まる部屋での視聴が望ましいです。
共働き世帯では、子どもの授業を受ける時間帯に保護者の方が様子を見られない可能性もありますが、多くの人と接する場所で授業を受けることによるメリットがいくつかあります。
特にスマホを触り始めたばかりの小学校高学年~中学生はすぐにスマホの誘惑に負けてしまって授業に集中できないといった事態になりがちです。
小中学生はそのような背景からも、勉強部屋などにこもらずに家族と一緒にいる部屋で受講することが望ましいでしょう。
兄弟が大勢いてそれは難しいという場合にも、いつ授業を受けているのかをあらかじめスケジュール化してその時間帯に授業動画を見るようにした方がよいと思います。
授業時には学習に関係ないものを遠ざける
家庭でオンライン授業を受ける場合に、授業と関係ないものを遠ざける配慮が重要です。
ゲーム機や漫画の類はもちろんなのですが、それ以外のお菓子類やテレビの番組表といった、いわゆる「勉強と関係のないもの」「学校にもっていかないもの」が目に入らないようにしておくだけで集中度もずいぶん変わってきます。
前述したように、1か月を乗り切るための対応ではなく、これが半年~1年続くことを前提に考えると、部屋の模様替えなども意識しながらオンライン授業を受ける場所を整えていくことが重要になってくると思います。
授業を受けるわけですから、当然教科書やノート、筆記用具も身近にある必要があります。
パソコンで画面を見ながら、テキスト・ノートを使って学習を進めるには少し広めのデスクが必要になってくると思います。
そのような環境の準備はなかなかエネルギーがいると思いますが、この生活が長引くことを考えると今のうちにやっておいた方がよいことのように思います。
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