大学入試は文部科学省が入試日程の後ろ倒しの方針をもとに募集要項の調整に入っていることがすでに報道されています。
高校入試はどうなるのでしょうか?
5/29の萩生田文部科学大臣の記者会見では高校入試日程については自治体単位で検討を進める必要がある旨の発言がありました。
今後の「2021年度高校入試の展望」を取り上げます。
5/13に各自治体宛に文部科学省から通知がでている
5/13の各自治体への配慮通知の内容については5/15のこのブログで記事にしています。参考までにリンクを張っておきます。
ポイントは以下の通りです。
1.試験範囲については休校状況へ配慮して適切な範囲に調整をする
2.選択問題の導入などで自治体ごとの差へ対応できるよう配慮する
3.調査書の記載内容が少ないことが特定の受験生の不利にならないよう配慮する
4.中学校は高校の入試日程等の情報を把握し進路指導を丁寧に行う
といった内容です。
また、上記の記事にも書きましたが、今後の対応方針を早く出すことが重要で、受験生ができるだけ早く、具体的な準備に入れる状態とすることが求められています。
5/29萩生田文部科学大臣の記者会見
5/29の文部科学大臣の記者会見は主に大学入試の日程後倒しについての話題が出ていましたが、その中で少しだけ高校入試に触れる場面がありました。
以下のYouTubeの15:00くらいからです。リンクを張っておきます。
ここでの発言の要旨は以下の通りです。
1.高校入試については文科省から試験範囲等への配慮の通知を出している
2.入試日程の変更については言及をしていない
3.各自治体単位で柔軟に対応が可能だと考えている
ここからわかることは、文部科学省としては高校入試についてはこれ以上の発信は考えていなさそうだということです。
現状必要な発信は終えており、あとは各自治体が状況を踏まえて柔軟に検討を進める段階だという認識であると解釈できます。
高校受験に関しては、少なくとも文部科学省の発信を待っていてはいけないということですね。すでに入試日程を発表している自治体はその日程に沿って入試が粛々と進むと考えて準備を進めるのがまずは妥当だと思います。
受験生はどのように学習を進めるべきか
高校入試は上記のような状況が見えてきたので、入試日程の配慮への期待はせず、試験範囲の変更可能性にのみ留意をして準備をするというが現実的な対応です。
中3生の今後の準備を考えると以下のようになります。
月 | 主なイベント |
---|---|
6月 | 模擬試験情報の収集 学校説明会等の情報収集⇒Web参加 |
7月 | 定期テストで点を取る 模擬試験の受験開始(自宅受験含む) 弱点確認と克服の計画を立てる 部活のない時間を有効活用 |
8月 | 短い夏休みは1日10時間を効果的に使う 理社学習本格化 |
9月 | 模擬試験の本格受験開始 夏休みの学習成果確認 |
10月 | 学校別説明会・個別相談会参加 第1志望校の確定 |
11月 | 併願する学校の検討 第2志望校以下の受験校確定 |
12月 | 中学内容の学習を終了 過去問演習スタート 私立の安全校確保 |
1月 | 過去問結果による弱点克服 理社学習に注力 【入試本番】推薦入試スタート |
2月 | 入試直前対策 【入試本番】一般入試実施 |
入試日程が仮に2週間程度後ろ倒しになることがあっても、入試準備に与える影響は軽微だと思います。むしろ入試の出題範囲や選抜方法に対する各自治体の対応をきちんとキャッチして、それに合わせた対応をとることが重要です。
まずは、中3の学習範囲をきちんと間引きることが重要。新出単元の要点理解だけであれば、3月程度の遅れを取り戻すことは決して不可能ではありません。
中3の学習単元としては、英語が比較的軽く、数学が重いので学習時間の多くを数学に割くことをお勧めします。
とにかく、立ち止まって情報を待っていても何河習い可能性が高いので、一歩踏み出すことが大事です。
塾なども適宜活用して、受験に向けて前向きに取り組んでいきましょう。
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