こんにちは。まさおです!!
6/5、萩生田文部科学大臣が記者会見で自民とワーキンググループが出した提言(入試時期の後ろ倒しと、場合によっては5月入学も許容すべきという内容)について、文部科学大臣としてどうとらえているかという記者の質問に回答しました。
今回はこの回答内容を踏まえて、今後の対応について予測していきます。
萩生田文部科学大臣の6/5の記者会見の映像は以下の通りです。
高校入試日程への文部科学大臣の見解
6/4のこのブログの記事で、自民党検討チームの提言内容とそれに基づく対応予測はすでに記載した通りです。
上記の記事では大学入学の時期についての言及をしましたが、高校の新入生の入学時期については言及していませんでした。
6/5の記者会見でスタンスが明言されましたので、原則この方向で動くことになると思います。
今日の記者会見で明確に発言が出ましたので、高校入試日程の極端な後ろ倒しはなくなったと考えてよいでしょう。後は自治体の裁量の範囲で日程を3月中に入学者の事務手続きが終わるように工夫するのは構わないということになりました。
大学入試の日程は多少の後ろ倒しを実施
一方で大学入試については、高校入試に比べて受験者が広範囲から集まってくることを踏まえ、高校入試ほどは小回りが利かないという前提で考えているようです。
自民党の柴山前文部科学大臣が座長を務めたワーキンググループの提言は、「入試日程を2週間~1か月程度後倒しにする」というものでした。
この提言については、高等学校長に現在回答依頼中のアンケート結果等を踏まえて6月中に発表をするという動きになっています。
試験日程を2週間程度ずらすことは可能かもしれませんが、1か月の後ろ倒しは入学時期に影響を与えます。4月入学を前提としてせいりをしたいのであれば、1か月の後ろ倒しは難しいと思います。
とはいえ、2週間の後ろ倒しでも会場の関係で中学入試や高校入試に与える影響も大きいと思います。
ひょっとすると入試日程は例年のままという可能性もゼロではありませんね。
5月入学もできればやりたくないというのが本音
さらにこの記者会見の中では、大学入学の時期を5月に後ろ倒しにする件にも言及がありました。
基本手には4月入学で進められるように各方面と調整を行うことを原則とし、今後新型コロナウイルスの第2波・第3波が来て、万策尽きた場合の対応として入学時期を4月ではなく5月にするという方向も検討したいという趣旨の発言でした。
つまり、何もなければ4月入学のままで行きたいというのが本日の発言の趣旨です。
「学びの保障」を実現するためにあらゆる施策を検討するということでしたが、4月入学だけは頑として譲ろうとしない感じですね。
やはり利害関係者が多すぎて、事務方から強い反対があるのではないかと予想されます。
一方で、今後感染者が増えてくれば学校の更なる休業要請などの可能性もあり、その場合には大学入試のあり方は根底から覆されてしまうはずです。
まずは目の前の新型コロナウイルスにまっすぐに向き合っていくことが大事です。
まとめ
1.高校入試日程は原則例年通り。
2.高校入試の試験範囲は各自治体にて自由に調整してよい。
3.大学入試の日程は2週間~1か月程度の後ろ倒しを行う可能性がある。
4.大学入学時期はできれば4月を守りたい。第2波などが大きければ改め典検討する。
上記のような対応が2021年度入試に向けての基本対応になるということだと思います。
これまで何度も言ってきていますが、受験生の皆さんは様々な情報に一喜一憂しないように注意してください。
本当に実力のある受験生は入試制度が多少変わろうがきちんと結果を出してくるものです。目の前の情報の変化に動じず、自分がやるべきことを自信をもってやることが、逆境で生き抜いていくポイントだと思います。
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