【対策が難しい!】東京都が高校入試の範囲の限定を発表

教育に関する政策
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
文部科学省は高校入試において各自治体・教育委員会宛に試験範囲について配慮をするように通知を出していましたが、6/11、東京都教育委員会が来年度入試の試験範囲において一部の学習内容を除外することを発表しました。

今回は、「限定された試験範囲と入試対策」について取り上げます。

試験範囲の限定と対策のポイント

まずは試験範囲のどこが除外となるか正しく見極める
⇒勘違いで勉強しないと大失敗につながるので注意!
過去問や問題集の取り扱いも注意が必要
⇒数学・英語は過去問が一部使い物にならない!
模試の過去問など、試験範囲が符合するものをうまく使うことが大事

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まずは東京都教育委員会の発表内容を確認

予想されていたことではありますが、東京都教育委員会は明確な試験範囲の除外を発表しました。ある意味わかりやすいのですが、わかりやすすぎて対応がかえって難しいかもしれません。

まずは発表内容を確認してみましょう。全文は表の下のリンクから参照してください。

東京都教育委員会のホームページより
ご指定のページまたはファイルが見つかりませんでした|東京都教育委員会ホームページ
東京都教育委員会のホームページ。事業内容、入試、都立学校、教職員採用、教員免許、生涯学習などの情報をお伝えします。

一見すると模擬試験の試験範囲表のように見えますが、もともと全範囲を対象としている入試でここが出されないとなると対策がとても難しくなってしまいます。

まさお
まさお

中3生の皆さんは、この除外範囲を見て、教科書のどこのページが該当するか見分けがつきますか? 教科書ごとに少しずつ表現が異なっているので、迷ってしまうかもしれません
東京都が配布するリーフレットを確認するようにしましょう!

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試験範囲が除外されると対策が難しい

この範囲について影響を考えてみたいと思います。

国語

「中学3年生の教科書で学習する漢字」ですが、教科書会社によって差があるはずです。もともと中学校の学習漢字は小学校と違って学年配当という指定がなく、各教科書会社が3年間トータルで指定漢字をすべて学べるように対応しているはずです。

これを考えると漢字の問題はそもそもなくなる可能性もあります

数学

「三平方の定理」「標本調査」が除外されています。
「標本調査」はわかりやすい単元なので、徐がされても問題ないのですが、「三平方の定理」が複雑です。
入試の過去問などを見ると、二次関数のグラフ上に三角形が出てきて、その長さを三平方の定理を使って求めるといった問題がよく出ます。
つまり、関数と図形が融合した形で出題されるのです。

これは、短い時間で受験生の学習成果を効果的に測るためによく使われる手法ですが、複数の単元の知識を組み合わせて総合力を見るという方法です。

これが使えないとなると、単純な計算問題三平方の定理を使わない図形問題の割合が増えて、中1・中2の学習内容のマニアックな難問が出てくる可能性があります

過去問も一部の問題が使えないのですが、どれがその使えない問題に該当するか、受験生がきちんと見極められるかが難しいかもしれません。過去問の出版社が補足資料などをホームページ上で公開してくれるとよいのですが…。

英語

「関係代名詞」のほとんどが出ないということになります。
文法問題は対応可能だと思いますが、問題になるのは長文読解の方です。現実的には、長文読解問題で関係代名詞を使わないことは難しいと思います。東京都で関係代名詞を使わない文章をオリジナルで作るか、注釈付きで出さざるを得ないかのどちらかになると思います。

注釈がついて関係代名詞が出た場合は、関係代名詞の知識を持っていて注釈を参照しなくても内容がわかる受験生が有利になってしまいます。
遅かれ早かれ学ばなければならないことなので、関係代名詞は学習した方が有利になる可能性があります

社会

公民分野の経済と国際社会とわかりやすいので、比較的対応がしやすいと思います。特に受験生が苦手とする経済分野が除外されたのはラッキーかもしれません。

理科

東京都の理科の過去問は比較的単元を明確に分けて出しているので、どの範囲が該当するかさえ明確になれば対応できると思います。

まさお
まさお

ポイントになるのは数学と英語だということがわかりますね。理社は範囲をきちんと特定できれば、学習への影響は少ないと思います。学校の先生がどこまでここに配慮してくれるかは気にしておく必要があります。

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受験生はどうすれば良いのか

さて、都立高校の試験範囲について理解したところで、受験生はどうすれば良いのでしょうか?
留意点は以下の2つだと思います。

私立高校の試験範囲に気を付ける

私立高校を一般入試で併願したり、第1志望が私立高校という場合は、受験する私立高校の試験範囲も一緒に確認をする必要があります。
上記はあくまで都立高校の範囲です。都内や近県の私立高校がこれに合わせるとは限りません。特に早慶の附属校などはもともと中学内容かどうかも関係ないような入試問題を出してきますから、例年と変わらないと思っておいた方がよいでしょう。

模試の過去問をうまく使う

たびたびこのブログで出てくる模試の過去問ですが、今回も限定した試験範囲機対応するなら模試を使うのが有効です。

たとえば、2019年度の進研Vもぎの試験範囲を見ると、12月の模試(英語は11月)あたりまでの範囲になっていると考えるべきでしょう。

https://www.shinken.co.jp/st/files/vmogi/testScoope2019.pdf

同時期の「都立そっくりもぎ」などの過去問があれば、そういったものを手にしておくと学習しやすいと思います。
また、V模擬だけでなく近県の業者テストの過去問も手に入れられるなら手に入れておくと直前期の実力を測る教材として威力を発揮するはずです。

まさお
まさお

塾に通っている人は、塾の先生にも意見を聞いてみましょう。このあたりのイレギュラーな対応ができる先生はかなり優秀な先生だと思います。適切な学習教材や学習ペースを示してもらえれば鬼に金棒です!!

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