【出題範囲変更なし】国立大学2次試験の範囲は配慮なしの方向

大学入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです!!
6/29、国立大学協会が出題範囲について特段の配慮をしない方針で検討をしているという報道がありました。
文部科学省の出段範囲への配慮要請に応えることは難しいという判断だったと思われます。

今回は「国立大学2次試験の出題範囲」を取り上げてみます。

国立2次試験出題範囲に関するポイント

試験範囲の縮小は出題ミスを誘発するリスクがある
⇒公表した通り範囲を除外するのは相当難易度が高い
範囲が従来通りの方が受験生も対応しやすい面もある
⇒出題範囲が変わると過去問が使えなくなるなど、受験生側も対応が難しくなる

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国立大学協会の方針について

まだ正式発表はされていませんが、国立大学協会は令和3年度の国立大学2次試験で出題範囲について特段の配慮をしない方向であることがわかりました。
正式には7月の早い段階で方向性を示すようです。
以下の記事をご確認ください。

Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュースは、新聞・通信社が配信するニュースのほか、映像、雑誌や個人の書き手が執筆する記事など多種多様なニュースを掲載しています。

文部科学省の要請に応えられない理由

今回は検討段階の報道のみですから、その理由は想像するしかないのですが、一般的に例年行っている出題範囲の縮小を検討しようとすると以下のような問題にぶつかるはずです。

1.試験範囲から除外するべきなようをどうやって決定するか
どこを除外しても一部の受験生に不利になってしまう
2.除外した範囲を出題しない問題が作れるか
⇒例年の作題方針と異なる場合、適切な合否判定ができる問題になるか不安
出題ミスが発覚した場合の事後処理を考えると大きなリスクがある
3.スケジュール的に間に合うのか
⇒入試問題の作成・チェック期間を考えると今から再作成では間に合わない

このような現実的な問題に直面して、あえてすべての国立大学で出題範囲への配慮を選択するのは、かなり大きなリスクを抱えることになります。

現実的は出題範囲以外の部分で受験生に配慮した方が、結果的に受験生のためになるという判断だったと思われます。

出願期間や追試験などによる配慮は行う

一方で、受験生へに配慮として、

1.2次試験の出願期間を拡大する方針
⇒共通テストの第2日程を考慮しても出願をらせるのが現実的
2.3月22日以降に例年実施していない追試を設定する
⇒特例追試験受験者や国立2次の本試験を受験できなかった受験生へ配慮

というような対応も併せて検討されています。
出題範囲以外のところで受験生を救済する施策を盛り込もうとしているという意図は伝わってきます。

特に3月22日以降の追試は4月1日には入学させないといけない学校側にとってはかなりタイトな入試スケジュールですが、ぎりぎりまで受験生にチャンスを残すことになります。受ける受験生側も大変ですが、大学側もそれなりに大変な道を選択しているということになります。

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受験生はどう対応すべきか

上記方針により、国立大学の2次試験は試験範囲については従来通りの対応ということになりそうです。では、受験生はどのように対応すればよいのでしょうか?

高3までの全範囲をできるだけ早く学び終える

2カ月以上に及ぶ休校で学校の授業が遅れているのは事実なのですが、一方で試験範囲の配慮がないのも事実です。現状を嘆いても結果は好転しませんので、1日も早く高3内容を終わらせる方法を考えましょう

1.学校の先生に相談
新単元の理解に必要な最低限の要素だけに絞ればかなり授業時間を圧縮できるはずです。学校の授業は冷静に見てみると、かなり無駄な(多くの場合は必要な無駄なのですが)時間も多く、それを思い切ってそぎ落とすことで短時間で授業を進めることは可能です。
消化不良や演習不足になる可能性がありますので、授業外での演習時間の確保は意図的に増やす必要があります。

2.塾・予備校の先生に相談
塾や予備校は休校期間中もオンラインで授業を進めていたところも多く、学校に比べると学習進度も早いのが特長です。集団形式の予備校に途中から入るのが厳しければ、個別指導塾などで未履修範囲を最短距離で学習するような動きをとってしまう方がよいでしょう。

2月に入ったら国立2次の過去問を徹底的にやり切る

試験範囲に配慮がないということは、裏を返せば前年までの過去問題がそのまま使えるということです。

いつまでに高3内容を学び終えられるかによりますが、1カ月程度は過去問演習に時間を割かないと厳しいと思います。

仮に共通テストを第2日程で受けたとしても、2月1日からは国立2次に頭を切り替えて過去問演習を行うべきです。もう少しや早く着手ができるなら(科目によって差があると思います)、早めに着手できる科目から過去問に取り掛かった方がよいでしょう。

まさお
まさお

現役生は、過去問をやる時間を確保することで直前期に一気に得点を伸ばしてくるのが特長です。その意味でも過去問演習は一定量の確保が絶対に必要です。
出題形式への慣れが得点力の伸長につながりますので、時間切れで過去問演習が不足したまま本番を迎えることがないように逆算的に学習を進めることが重要です。

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