【高校入試の出題範囲縮小】東京都が中学生にリーフレット配布

教育に関する政策
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まさお
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こんにちは。まさおです。
6/3、東京都教育委員会は中3生に配布する高校入試の試験範囲縮小に関するリーフレットを公表しました。
A4両面からなるシンプルなリーフレットですが、試験範囲をどう変更する変わりやすくまとまっています。

今回は「東京都の試験範囲縮小」について取り上げます。

東京と試験範囲縮小リーフレットの要点

試験範囲縮小の周知と落ち着いて学習に取り組むように呼びかける内容
⇒スポーツ推薦狙いの受験生には当日の実技試験重視を告知
⇒一般入試の生徒には出題範囲のどこが出ないかをわかりやすく告知
試験に出ない範囲も学校の授業で扱うことも記載
入試直前期に試験範囲以外を授業で扱えるか対応が難しい

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東京都のリーフレットはこんな感じ

以下にリーフレットのリンクを張っておきます。

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/files/r3_leaflet/03syutudaihani.pdf

伝えているメッセージは以下の2つです。

文化・スポーツ等特別推薦について

「推薦の基準」には、大会の実績や、資格・検定試験などの成績に関わる内容は含めません。また、「実績等を証明する書類」の提出も求めません。
選考は、検査日当日の実技検査等によって行います

学力検査について

中学1、2年生の学習内容に加え、中学3年生の1年間の学習内容のうち、おおむね7か月程度で学習可能な範囲から出題します。
したがって、裏面の表に示した内容については、出題範囲から除きます

ただし、学力検査の出題範囲から除くということであり、学校では、範囲から除かれた内容も、卒業までに学習します。

まさお
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すでに発表されている内容と全く同じで新しい内容は全くないが、全ての受験生にもれなく告知していくためにこのリーフレットが必要だったのだと思います。

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中3生はこれをもらって内容を理解するのか

一般入試で出題範囲から除かれる内容については、リーフレットの裏面で丁寧に説明がされています。
内容はすでに公表されているものと全く同じですが、表現が「中学校学習指導要領」の内容の基づいた表現になっているため、中学生には少々難しいように思います。

中学の各教科の先生がこの内容をきちんと補足して、「君たちが使っている教科書では〇〇ページから〇〇ページがこの範囲にあたるんだよ」と説明してくれているとよいと思います。

学校の先生もこの内容に無関心で、かまわず学校の授業を進めたりしてはいないと思いますが、万が一そういう先生にあたった受験生は本当に不幸だと思います。

まさお
まさお

以前も指摘しましたが、「三平方の定理」がない数学の入試問題というのは相当奇異な感じがします。中学の先生は三平方の定理を除いた入試対策ができるのでしょうか?
過去問がほぼ使えなくなると思いますので、先生の手腕が問われるところですね。

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出題範囲から除外された内容をいつ学ぶか

最後にこのテーマが一番重いと思います。

このリーフレットには何気なく書いてありますが、「学力検査出題版から除くということであり、学校では、範囲から除かれた内容も、卒業までに学習します。」という表記が一番対応が難しいと思います。

令和3年度の都立高校一般入試は、令和3年2月21日に実施されます。入試直前期の1カ月程度、学校の授業は進んだとしても果たして試験範囲除外分野に時間を割けるでしょうか?

入試の直前に試験範囲外の授業をやるのは先生側も生徒側も違和感があるでしょうし、そんな学校だったら生徒は欠席しても仕方がないと思います。

都立高校の一般入試が終わるまでは、試験範囲の除外単元には入れないと考えるのが自然でしょう。そうすると、都立入試が終わった2月22日(月)から卒業式までに残りの単元を学ぶということになるのでしょうか?

おそらく相当な消化不良で終わると思いますので、これは高校の先生がきちんとフォローしてあげる体制が重要だと思います。

まさお
まさお

最近、「コロナ世代」という言葉を耳にするようになってきました。新型コロナウイルスの影響で学校の授業が満足に受けられなかった世代が、将来苦労しないように学校の先生は丁寧に生徒を見て高校に送り出してほしいと思います。

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