改めて確認したい「新型コロナウイルス」って何なの?

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まさお
まさお

2020年3月9日0時より中国・韓国から飛行機や船舶で日本に来た人に対して、2週間の待機と公共交通機関の利用自粛を要請を開始します。
勉強の話をする前に、全く出口の見えない状況への理解が必要だろうと思い始めました。

今回はいつもと観点を変えて「新型コロナウイルス」ってなんだっけ?としてまとめてみました。

この記事でわかること

新型コロナウイルスは抗ウイルス薬が開発されていないウイルス
重症化しなければ治癒例もあるが、対症療法のみのため拡大を防ぎたい様子。
致死率が3%程度でインフルエンザと同じだが、爆発的に広がると医療体制が追い付かない
重症患者を短期で増やさず、医療体制の拡充を進めたいとの思惑がある

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感染防止ばかりが議論されてなぜ危険かが分からなくなってきた

日々のマスコミ報道に接していると、今の報道の大半はどこの件で感染者が何名出て、そのルートがどこからだったという話ばかりという印象です。

もちろん、感染予防の観点ではどこで感染したかは重要なのでしょうが、それだけ聞かされても人々の行動への変化は少ないと思います。

もっと、どうすべきかを明確に言う必要があると思います。

人々の行動に変化を起こすには、根本理解が不可欠です。なぜ感染してはいけないのかをもっと明確に伝えていく必要があると思います。

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新型コロナウイルスに世界中が警戒している理由とは

改めて厚生労働省のホームページを見ると、一般の方向けのQ&Aページに詳細な説明が出ていました。

新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)について紹介しています。

かなり長くて読むのも大変なので、重要なことだけ簡単に説明しておきます。

新型コロナウイルスとは

現在、人に感染するコロナウイルスは7種類見つかっています。

うち4種類は一般的な風邪の原因の10~15%程度を占めており、あまり重症化しません。

あと2種類の内の1つが2002年に問題になった“SARS(重症急性呼吸器症候群)」と、2012年に問題になった“MERS(中東呼吸器症候群)”だそうです。
この2つは現在沈静化していますが、なくなったわけではありません。

残りの1つが今回の「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。

感染するとどれくらい危険なの?

厚生労働省のホームページによると重症化している人の割合は現時点で約9%とのことです。
ここでいう重症化とは、人工呼吸器が必要になるなど長期入院や集中治療室での治療が必要なレベルということです。

中国で感染が確認された44000人を見ると、約80%の方は軽症で済んでいるとのことです。

自分が感染したらという観点では、9割近くは問題にならない可能性が高いということになります。それが高いか低いかは個人の考えだと思いますが、決して低くはないように思います。

感染することによる問題は何なのか

以下の問題があると思われます。
①9%程度の割合で重症化する。死亡割合も2~3%あるということ。
②症状が出るとウイルスをまき散らす可能性が高くなり、他社へ移すリスクが高まる。
(未解明のことが多く自覚症状がないまま感染を拡大させる可能性もあるようです)
③他者への感染を拡大させ、感染者が増えると医療機関の処理能力を超えてしまう。

上記の問題から自分が重症化しないからという理由で感染しても構わないという考え方は避けた方がよさそうです。

感染しても症状が消えれば普通の生活に戻れるのか

厚生労働省のホームページでは「 発熱や咳等の呼吸器症状が消失し、鼻腔や気管などからウイルスを検出できなくなった状況を「治癒した」と判断しています。 」とある通り、治癒⇒退院により通常の生活に戻っています。

なぜ全国一斉休校などまでして感染拡大を防ぐのか

インフルエンザよりも知識率が低いのであれば、それほど警戒しなくてもよいのではないかとの話も流れていますが、世界各国が感染拡大に躍起になっているのはそれなりの理由があるからです。

上記は2月25日政府が出した「新型コロナウイルス対策」の基本方針の説明資料です。
現在は上記の②の時期です。

ここでのポイントは、「医療対応の限界」という線です。
短期に感染者が爆発的に増えてしまうと、さらなる感染を回避するために患者を隔離して治療する対応環境が不足してしまいます。
そうなると、病院に来ている未感染者に接触して感染させてしまう可能性があります。

よって、今は医療体制の準備をするための時間稼ぎの観点もあり、短期的な感染者増を防がねばならないということになっています。

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学校の一斉休校の妥当性について

上記の流れを一通り見てみると、自分が感染するという観点ではなく、医療対応能力の上限を踏まえて、高齢者も含めた重症化しやすい方への感染拡大を一気に増やしていけないという背景が一番納得感のある理由だと思います。

それでも学校を一律に休校すべきかという問題は疑問が残ります。

やはり、感染者が身近にいるエリアおよびそこから地続きで感染拡大の流れが疑われる地域を中心に対応するのがよいと思います。

小笠原諸島や佐渡島まで全部休校にすべきかというのはなかなか微妙で、最大限学習の機会を確保しつつ、短期的な感染拡大も防止するという両にらみの政策決定が行われるべきだと思います。

まさお
まさお

今回、いろいろ調べて分かったのは政府の広報体制が弱いということです。
もっとこのウイルスへの根本理解をもっと広めないと、一人一人の判断軸がぶれてしまって政府の施策が空振りに終わるのではないかと不安になりました。

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