こんにちは。まさおです。
大学入学共通テストの出願が10月8日で締め切られました。初日の出願や現役船が前年の約半数、既卒生が前年の56%程度という状況でした。果たして、最終日を迎えてどのような状況になったのでしょうか。
今回は「大学入学共通テストの出願状況」を取り上げます。
10/8段階の出願数は前年の96.9%
最初に大学入試センターの発表数値を見てみましょう。
実際のデータはこちらから確認してください。
区分 | 本年出願者数 | 前年出願者数 | 割合 |
---|---|---|---|
現役生 | 440,555 | 441,020 | 99.9% |
既卒生 | 74,096 | 89,897 | 82.4% |
合計 | 514,651 | 530,917 | 96.9% |
ちなみに、10月8日の消印まで受け付けるため、本年も前年も最終的にはもう少し数値が増える。
※前年の最終確定志願者数=557,699人
【現役生の占有率比較】
本年:440,555/514,651⇒85.6%
前年:441,020/530,917⇒83.1%
本年は前年に比して、出願者全体に対する現役生の割合が1.5ポイントほど上昇しています。
ちなみに18歳人口は、こちらの資料によると、
2019年…1,174,801名
2020年…1,167,348名
で99.37%という状況です。99.9%の出願というのは母数に対する出願率では微増ということになります。
現役生の出願はほぼ前年並み。既卒生はやや減少。その理由は?
10/1のこちらの記事では、初日の出願数が前年の約半数だったことを紹介し、最終的な数値はほぼ前年並みとなるだろうと予測しました。
現役生はこちらの記事の予測通り、既卒生は予測以上に減少しました。
その理由は何でしょうか?
一言で言えば、現役生の浪人回避が昨年あったということだと思います。
昨年度の現役生は、「センター試験最後の世代」でした。翌年も同じセンター試験であれば、一度受検経験をした浪人生はその優位性を発揮できますが、浪人した後のテストが「大学入学共通テスト」になると、やはり不透明感が否めないということがあると思います。
現役生の判断として、1年浪人して未知の「大学入学共通テスト」に臨むよりは、現役時代に合格した大学に進学してしまった方が安全と映ったと思います。
その結果が、既卒生の出願が前年の82%という結果になったのだと思われます。
新型コロナの影響で大学入試そのものが不透明であることや、密集を避けて総合型選抜や学校推薦型選抜に流れた生徒もいると思います。
また、学校の学習の遅れから共通テストを回避した層もいると思われます。
最終的な出願数の見込み
最終的な出願見込はどの程度なるのでしょう。
前年は530,917名から557,699名へと約5%増加しました。
今年は現役生は前年並み、浪人生は前年の82%程度というトレンドですから、それをベースに最終出願数を試算すると…
現役生=440,555名×105.04%⇒462,759名
既卒生=74,096名+(74,096×5.04%×82.42%)⇒77,174名
合計=539,933名
前年の557,699名に対して、-17,800名程度、率にして96.8%程度での着地を想定します。
来年度はコロナの影響+大学入試共通テスト1年目ということで、出願数はほんの少し減りそうですね。
あとは、10月12日以降に発表される、第1日程・第2日程の人数がどのように振り分けられたのかに注目していきましょう。
適宜情報発信をしていきますね~。
コメント