共通テストの公民と理科で得点調整を実施 ~問題難易度に差~

大学入学共通テスト
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
大学入試センターは1/22、第1日程で行われた共通テストのうち、理科と公民の平均点が20点以上開いたとして、得点調整を行うと発表しました。

今回のテーマは「共通テストの得点調整」です。

共通テストの得点調整

◆得点調整は同一教科内の科目間で平均点の差が激しいときに実施
⇒共通一次時代に1回、センター試験時代に2回実施し、今回が4回目
他の教科の平均点のばらつきに近づけるように調整を行う
◆今回は公民と理科で調整を行う
⇒理科は生物と科学の平均点差が21.69点
⇒公民は倫理と現代社会の平均点差が20.0点、倫理と政治経済の平均点差が22.09点

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大学入試センターの得点調整概要

大学入試センターでは、科目間の平均点に20点以上の差が出た時に得点調整を行うことがあります。
事前の発表内容へのリンクは以下の通りです。

https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00040206.pdf&n=%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%85%A5%E5%AD%A6%E5%85%B1%E9%80%9A%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E5%BE%97%E7%82%B9%E8%AA%BF%E6%95%B4%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6.pdf

得点長背を行う可能性がある科目軍は以下の3種類です。

ア  地理歴史の「世界史 B」「日本史 B」「地理 B」の間
イ  公民の「現代社会」「倫理」「政治・経済」の間
ウ  理科②の「物理」「化学」「生物」「地学」の間

正し受験生が1万名以下の科目は対象外

今回はこのうち、イとウの2種類が該当しました。

科目平均点
倫理71.96
政治・経済49.87
現代社会51.96
科目平均点
生物72.65
化学51.06

得点調整自体は「分位点差縮小法」という手法で、平均点の乖離を他の教科の標準的な水準に近づけるべく、平行移動するようなイメージです。

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実際の得点調整はどのように行われるか

上記の通り、現代社会・倫理・政治経済の間、物理・化学・生物の間で得点調整が行われます。地学は受験生が1万名に満たなかったため得点調整の対象となりませんでした。

得点換算表は以下の通りです。
公民の得点換算表
理科の得点換算表

上記リンクから実際の表を見てみるとわかる通り、
・50点前後が最も換算の影響を受けるライン
・0点や100点に近づくと換算はほぼなくなる

ということです。

科目間の得点を代々で8点程度底上げしてくれることになります。
平均点自体は20点開いているわけですから、5点~8点程度では平均点差は埋まらないのですが、冒頭にも書いた通り、一般的に許容される範囲に平均点の差を縮めることが目的で、平均点を同じ水準にそろえるということを目的としていません

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得点調整されても平均が低い教科はやはり不利

上記のような得点調整がされることで、なんだか得をした気分になる受験生も方もいるかもしれませんが、得点調整をされたからと言って入試に合格しやすくなるかといえば必ずしもそうは言えません。

上記の例でいえば、
倫理平均点…71.96点 政治経済平均点…51.96点 差は20点です。

得点換算で言うと、倫理の72点に調整してくれるのは政治経済で64点の生徒です。政治経済の64点は平均点から12点も高くとった生徒の得点なのです。
政経の平均+12点の生徒が倫理の平均点レベルと同じ扱いということになります。

そう考えると、得点調整されたからといってあまり強気で2次試験の出願をしない方がよいのかもしれません。もちろん2次試験の方が配点が高く、共通テストのスコアは圧縮されるケースが多いので、自分なりに得点計算をきちんとして2次試験に臨むことが重要です。

まさお
まさお

得点調整の対象となった人は、得点換算をしたうえで2次試験の出願先を冷静に判断しましょう。2次試験の出願期間は1月25日から2月5日までですので、出願期間を広く考えて結論を出すことをお薦めします。

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