こんにちは。まさおです。
2月に入ると高校入試が本格的にスタートします。第1志望者が多い都県立高校の入試は2月下旬から3月上旬に実施されます。
今の時期は志望校への合格可能性を見極め、そのまま出願するか1ランク下げて安全策に出るかの瀬戸際です。
今回のテーマは「志望校を下げるかどうかの判断基準」です。
志望校に受かるかどうかはだいたい予想通りになる
長い間受験生を教えていると、受験生を見ているだけでその生徒がどこの学校に合格しそうかがわかってくるようになります。その生徒の頭の上に合格通知が透けて見える感じがするのです。
これは、何もオカルトな話ではなく、過去の模試結果、授業後の質問、過去問の実施状況、自習室での学習態度などを見ていると、過去の受験生と重なってどの程度の学校なら合格できそうかが見えてくるという感覚です。
塾での指導経験が長い方は共感していただけるのではないかと…。
入試までの日数に余裕があるときは、はっきりと本人にも保護者の方にもそのことを伝えますが、入試が近づいてくるとそのことを伝えるよりも学習態度を改めさせることの方に重点が移ってきます。
ただ、どちらにせよ、入試は倍率でくじを引くわけではなく、試験の点数の高い順に合格者が決まって仕組みですから、おのずと合格可能性は落ち着くべきところに落ち着くようにできているわけです。
そんな中で、第1志望に突っ込んでいくか、志望校を変えて合格可能性のより高い学校に出願先を変えるか、なかなか悩ましい時期になりました。
合格するには誰よりも勉強するしかない
毎回模擬試験で合格可能性が80%以上だったり、過去問を解いても合格ラインを毎回20点近く超えてくるようなケースは当日よほどメンタルでやられない限りはきちんと結果を出してきます。
一方で、本当に悩むのはボーダーラインぎりぎりで、模試の合格可能性も60%前後にいる人たちです。
合格する可能性も十分ある一方で、ちょっとしたボタンの掛け違いで不合格になる可能性もある不安定な位置です。
はたして、何を基準に志望校を下げるかどうかを決めればよいのでしょうか?
この層の受験生たちに志望校を変えるかどうか相談する場合の判断基準は、受験生本人の合格への意欲(あるいは執着)です。
本当に合格したいと思っている受験生は入試までの残り時間で、これまでに見せたことのない学習量をこなします。
入試直前期は不用意に疲労を溜めると免疫力が下がって風邪をひいたりするので、深夜までの勉強は薦めないのですが、それでも遅くまで勉強をし続ける生徒というのが少なからずいます。
この生徒たちはよほどの無謀な志望校でない限り、ほぼ合格します。まれに善戦もむなしく不合格になる生徒もいますが、その場合はスタートが明らかに遅いなど別のところに理由があるケースがほとんどです。
本人が絶対に合格したいという強い気持ちを見せ、その気持ちが学習態度や学習量に現れている場合は何の心配もなくそのまま受験すれば大丈夫です。
一方で、入試が近づいて不安だとか何だかんだ理由をつけて、学習量がなかなか上がってこないケースは黄色信号です。多くの場合、口では入試に気持ちが向いているように言っていますが、本気モードにはなれていません。この場合は、かなりの割合で不合格になってきます。
入試直前期は1日1時間1分が貴重ですから、何はともあれ当日の得点を挙げることにエネルギーを割くべきです。その気構えができているかどうかで志望校をどうするか判断するとよいでしょう。
公立高校不合格の意味を正しく理解することも大事
多くの生徒が公立高校を第1志望にします。授業料は無償ですし、地元の伝統校は有名なOBを輩出しているケースも多く、公立高校自体も大学進学に力を入れ始めていることから大変魅力的な選択肢です。
一方で、公立高校は1人1校しか受検ができませんから、不合格箸のまま私立高校への進学を意味します。
志望校を下げて確実に公立高校に進学するか、リスクを取って合格率の低い学校を受験し、不合格の場合は私立高校に進学するか、このあたりの判断基準を事前に確認しておくことが重要です。
公立高校の授業料⇒無償(国が負担)
私立高校の授業料⇒平均442,000円(118,800円は国が負担)
上記の差が3年間続くので支出は100万程度の差になります。
さらに就学量や制服、交通費など、授業料以外の差も大きいです。
受験をする中3生は公立・私立の違いをただ単に高校の違いだけでなく、学費などの影響まで含めて知っておくことが重要です。
その上で、どのような態度で学習に臨むかを親は冷静に見てみましょう。
そのまま感じたことが合格可能性とほぼ等価であると思います。
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