首都圏公立高校の学力検査終了! ~新中3が心得るべきことは~

高校入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
2/26、埼玉県公立高校の学力検査が終了しました。一部実技試験や2次募集などは残りますが、東京・神奈川・千葉・埼玉の各都県の主要な入試はほぼ終了となりました。コロナ禍で大変な入試だったことは間違いありません。本当にお疲れさまでした。
いよいよバトンは、次の世代に渡されます。
今回は「コロナ禍の入試、新中学3年生が心得るべきことは?」というテーマです。

2021年度高校入試と新中3生の心得

◆2021年度入試は異例づくめで受験生も塾も大変だった
学校説明会がオンライン化。併願校数も減少。
模擬試験の回数が減少。自宅受験のみのケースも。
入試日程は一時変更の可能性が議論されたが予定通り
試験範囲の変更(三平方の定理の範囲外化など)
◆新中3生の心得とは?
学校選びの機会をきちんと確保すること
⇒休校はないが、コロナ感染リスクは今後も対応が必要
学習量を減らさないことが重要

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2020年度入試へのコロナの影響を再確認

今年の高校入試は、受験生にとっては本当に難しい入試だったと思います。体力的にも精神的にも相当負荷がかかったでしょうし、遠方の受験は感染リスクが高まることもあって悩んだ受験生も多かったのではないでしょうか?

今回の入試の主要なコロナの影響を改めて振り返ってみましょう。

受験校選択のタイミングが遅れたり、十分検討できなかった

今年の入試の最大の問題は学校選びをどうするかという点でした。
3・4月が休校となり、例年5月から7月にかけて行われる学校説明会や進学フェアなどのイベントが感染リスクの回避のため、ほぼ中止となりました。6月ごろにはオンラインによる学校説明会が一部スタートしたものの、多くの学校の説明会が後手に回ったのは間違いありません。

受験生は本来、夏休み前に自分が目指すべき学校を決め、その目標をゴールとして夏休みの学習計画を立てるものですが、目標が定まらないまま夏休みに入った受験生も多かったと思います。
また、夏休み自体も短縮されたため、自分のやりたい(やるべき)学習が十分にできないという状況がありました。

まさお
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受験生はどうやって志望校を決めたのでしょうか? 過去のイメージを重視したケースも多かったようです。人気校がイメージ先行でより受験生を集めたようにも見えました。都立青山・三田の高倍率はその現れのようにも見えます。

模擬試験が十分に受けられなかった

今年の受験生が難しかったことに、自分の学力到達度を模試で正しく測れなかったことがあります。特に上記同様、夏休み前の目標設定の基礎資料となる模擬試験が軒並み中止になったことで、学校成績や中2までの成績をベースに検討を進めたケースも多かったようです。

7月以降、模擬試験各社が在宅受験や塾内でソーシャルディスタンスを取っての受験といった手法を取り始めましたが、在宅受験の成績は正確に学力を反映していない可能性もあってその成績の取り扱いに悩むケースも多くありました。

入試日程は予定通りもコロナ感染で追試になると厳しい

入試日程について、6月ごろはそもそも2月に入試なんてできるのかといった議論がありました。9月入学に先送りすべきだといった議論も…。
結果的には、大学入学共通テストが追試験を設定して予定通り実施をするという決定をしたこともあって、各自治体も予定通り実施の方向にかじを切ることができました。

多くの受検生にとっては予定通りの入試で問題なく進んだのですが、一部コロナに感染してしまった受験生にとってはかなり厳しい展開になっています。
追試験が2~3週間後に設定されますが、その間外出も併願校の受験もできないため、感染が判明した段階でどこまで受験が進んでいるかで、プレッシャーが相当違ってきます。

特に私立併願校の受験がほぼできていない状態で感染が判明した場合、PCR検査陰性確認後すぐに受験に出られるのか、2週間待機と言われるかで受験できる学校数がかなり減る可能性がありました。

休校の影響から試験範囲を縮小⇒過去問が使えない!?

3・4月の休校の影響から、入試までに必要な学習範囲がきちんと終わるのかといった議論があり、多くの自治体で試験範囲を縮小しました。

特に数学の「三平方の定理」「円周角の定理」の取り扱いの有無が大きく影響を受けました。入試数学の図形問題でいわゆる「差のつく問題」に三平方や円周角が絡むケースが多かったためです。

円周角を除外した自治体は少数派でしたが、三平方の定理は試験範囲を縮小した自治体の多くが対象外としたため、過去問の一部が試験範囲外で使えず、受験準備に影響が出ました

まさお
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このように改めて振り返ってみると、今年の受験生は異例づくめだったことがよくわかります。この状況下で受験校を決め、準備をして、入試に臨んだこと自体が大きな経験になったと思います。
良い結果が出ていればよいのですが、不本意な結果になってしまった人も多くいると思います。次のステップに向けてこの経験から学ぶべきことを多く吸収してほしいと思います。

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新中3生が心得るべきことは?

では、このような状況を踏まえて新中学3年生が心得るべきこととは何なのでしょうか?
21年度はワクチン接種が進むと思われるため、20年度ほどの影響ではないかもしれませんが、感染リスクがゼロになるわけではないので、注意しながら受験準備をする必要があります。
要点をいくつか挙げておきます。

学校選びを計画的に行うこと

学校選びをどう行うか、計画的に準備をしておきましょう。
オンラインの説明会は継続して実施されると思います。オンラインで学校の概要は理解できると思いますが、本来は在校生がどのような生活をしているかを受験生自信が直接目で見ることが重要です。

学校見学会が事前予約制や定員制で行われるはずですから、情報収集をして適時に予約を入れる対応が必要になるはずです。

ワクチン接種後も感染リスクへの注意は継続

現時点ではワクチン接種後の世の中がどう変わっていくかが見えません。
ワクチンにより感染後の発症リスクが99%程度減少するというのがイスラエルなどの発表で見えてきています。99%ということは10,000人の感染で100人が発症するということなので、一定数の発症者は今後も出てくるのではないかと思います。

懸念はワクチン接種により世の中がコロナ前のような「密」に戻り始めて、感染リスクの管理が弱体化することです。
そうなると、感染を回避することはできなくなり1%の発症者になるかどうかという確率論になってしまうのかもしれません。

有識者の方がそのあたりの判断をされると思いますが、受験生の心得としてはワクチン接種後も一定の感染回避行動(「密」を避ける、こまめな手指の消毒等)を継続していくということが重要です。

学習量の確保

20年度は休校があったり夏休みの短縮があったりと、学校を中心に学習時間が大きく増減する状況がありました。結果的に多くの学校は予定のカリキュラムに追いついたということを言っているようですが、学習の密度が下がったことは間違いないと思います。

新中3生は学習ペースを守った密度の濃い学習をきちんと継続することを心がけてほしいと思います。学習塾もオンラインのコースなどが充実してきています。本人の意志さえあれば学ぶ機会は十分に用意されています。

高校受験の最大の特徴は、「学習総量が入試結果に反映されやすい」ということです。大学入試ほど試験範囲が広いわけでもなく、本気で1年間勉強すれば偏差値も10くらいは上げられるのが高校入試の特徴です。

その前提となるのは日々の学習量の確保です。コロナ禍で部活も制限が入っているため、学習時間を確保すること自体は以前ほど難しくなくなっていると思いますので、世の中の雰囲気に合わせるのではなく、徹底した学習量の管理で自分の可能性を最大限伸ばしてほしいと思います。

まさお
まさお

いかがでしたか?
新中3生にとっては受験はまだ先だと思われるかもしれませんが、着実に近づいてくるものでもあります。スタートが早い方が有利な世界ですから、早く現状を理解してスタートを切るようにしましょう!!

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