こんにちは。まさおです。
4/10の朝日新聞の記事に「知的な女性を否定する人ほど『数学は男性的』のバイアス」というのがありました。日本の女性があまり理系に行かないのは社会的なバイアスがかかっているという趣旨です。どういうことなのでしょうか?
今回は「日本に理系女子が少ないのは社会的イメージのせい?」というテーマです。
学術におけるジェンダーギャップについて
最初に4/10の朝日新聞の記事を紹介しておきます。
この中で、日本に理系女子が少ない理由について、「女性は知的である方がよい」という考え方に否定的な男性が、数学や物理を「男性的」とみなす傾向があり、これが女子学生の進路に影響を与えている可能性があると指摘してます。
表現が少し回りくどいですね。「女性は知的である方がよいという考えたかに否定的」という表現です。ここは元の調査の表現に忠実に記述しているのだと思います。
日本の男性は女性よりも有利に立ちたい気持ちが強く、少なくとも「自分よりも知的な女性とは付き合いづらい」という感覚があるのだと思います。
育児休暇もそうですが、女性の方が優秀で、女性に養ってもらい子育てや家事を行う男性がもっと増えてもよいと思います。それを社会の目が阻んでいるというの指摘だと思います。
日本のジェンダーギャップ指数
ちなみに、2020年度に公表された世界のジェンダーギャップ指数について、世界経済フォーラムのこちらに資料がアップされています。
神奈川県の「かながわジェンダー・ダイバーシティデータベース」がこれをわかりやすくまとめなおしていますので紹介しておきます。
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/13623/ggi2020.pdf
日本は153か国中121位で前回から11位順位を下げています。圧倒的に下位です。
特に政治的エンパワーメントは144位と著しく低く、経済的参加度も115位、教育達成度も91位と先進国とはいえないレベルに甘んじています。
過去5年間のランクの推移をみると…
・2015年:101位
・2016年:111位
・2017年:114位
・2018年:110位
・2019年:121位(これが20年度発表の順位)
となっており、年々順位は下降傾向ととらえるのが妥当だと思います。
この状況下で大学進学だけジェンダーギャップを解消しようということ自体が難しい問題のように思います。
男女の性差を受け容れ、認め合うことがスタート
ここは自分の個人的な意見なので、異論がある方もいるかもしれません。
日本の現状を見た上で、こう考えるの良いのではないかと考えています。
男女の性差はそれぞれの生物学的な個性であって、まったくイコールととらえるべきものでもありません。その証拠に、水泳もマラソンも格闘技も男女は別々の種目として実施されています。
一方で、学問研究や政治活動などは、性差を含めた個々人の個性を発揮してもらうことが、活動の活発化やより高い成果を生む原動力となり得るはずです。
その際に絶対に避けなければいけないのは「偏見」で、予断的に物事を見る態度が生産性を大きく下げます。
また、男性が自分たちを有利に運ぶために女性に不利な条件をわざと突きつけるような態度も避けなければなりません。
例えば、体力勝負になるような深夜までの会議などを続けて、それについて来られないのはけしからんなどとやるのは昭和の頃の対応だと思います。
これも偏見だと思われるかもしれませんが、自分の過去の経験では、女性は女性ならではの細やかな目配りでリスク検知能力が高い方が多いと感じています。
一方で、積極的にリーダーシップを取り過ぎて、男性にたしなめられた経験を持っている方も多く、もったいないと思うことも多々ありました。
今、リーダーとして活躍している女性はそのような男社会にあっても、潰されずに生き残った方だと思いますが、この状況を続けていては国際社会にどんどん乗り遅れてしまいます。
女性ならではの視点や美意識、リスク検知能力などを積極的に活用する方向に動くことがとても重要だと思います。
特に政治の世界は、早く旧来のやり方から脱却することが肝要だと思います。
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