こんにちは。まさおです。
富山県の「とやま学校多忙化解消推進委員会」が県内の公立学校に勤務する教諭の時間外勤務時間を調査したところ、今年度も1か月平均で45時間を超えていることがわかりました。
今回のテーマは「公立学校教諭の時間外勤務時間」です。
富山の有識者会議の報告
10/26、富山県で「令和3年度第1回とやま学校多忙化解消推進委員会」が開催されました。
学校現場の多様化を解消するための具体的な取り組みやその効果について広く議論をする会で、委員も小中高の校長会の会長など、富山県内の有識者が集まっています。
その中で令和3年度の6月~8月の時間外勤務時間についての報告がありました。
中学校の教諭は全教諭の平均で1カ月55.5時間です。
しかもこれは夏休みを含む6月~8月の平均ですから、他の月の平均はもう少し多いと思われます。
県の目安の45時間も一般企業からすれば相当多いという印象ですが、教員の時間外の実態は一般企業の常識とは比較できないということを示唆していますね。
富山では有識者会議で時間外勤務をどう減らすかを議論しているということがまずはよいことだと思いました。
平均45時間を超えているという数字は多いと思いますが、他の地域ではもっと多いところもあるのではないかと思います。地域ごとの時間外をまずは調査・比較することが大事だと思います。
部活動の外部委託化が本命では?
今回の報告でも、時間外勤務の理由は「研修」「部活動」が主たる要因となっているようです。
「研修」は教員としての成長に不可欠なので一定時間はやむを得ないとして、やはり「部活動」をどう考えていくかがテーマになっていくと思います。
今回の有識者会議では「部活動の外部委託」という具体的なワードが出てきていますが、これを推進するには部活動そのものの抜本的な再編が必要だと思われます。
週1回の授業としての「部活」と自由参加の有償の「部活」
もともと「部活」は教育活動の一環でスタートしているはずですが、試合に勝ちたいとか練習が楽しくもっと活動したいといった生徒側の要望に合わせて、活動時間がどんどん伸びてきた経緯があります。
また、40年ほど前のいわゆる「校内暴力」で暴れていた生徒の体力を合理的に奪う施策として部活に取り組ませるという動きもあり、他国からすれば異様な「日本の部活の慣習」が出来上がりました。
これを抜本的に改革しないことには勤務時間問題はどうにもならないと思います。
自分の提言は以下の通りです。
まずは部活動の管理にかかるコストを自治体がきちんと予算化することが重要です。
1~1.5億程度の予算で10校の中学に10種類程度の部活を外部委託できるのではないかと思います。
その財源がないという議論は当然あると思いますが、部活動自体を過去の慣習からいつまでも続けて、それが原因で教員の時間外が減らないというのは、改革の意欲が足りないようにも思います。
抜本的に教員の労働環境を変えようと思えば、今風の「受益者負担」をベースにした部活の外部化を進めることが最初に必要なことだと考えます。
部活動の外部委託化がどの程度推進されているか、そこで起こっている問題点はどのようなものかといった議論を具体的にモデル校を選定して
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