茨城県公立高、採点ミス撲滅のために2系統での採点へ

高校入試
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
4/22、茨城県公立高校入試の採点ミス問題を検証する「入学者選抜調査改善委員会」がひらかれ、提言の骨子がまとまったようです。
今回のテーマは「茨城県、採点ミス撲滅に向けて2系統での採点」です。

茨城県公立高校採点ミス撲滅のための提言

◆採点を2系統にして相互チェック
1系統に2名を配し、採点結果を照合する体制にする
全受験者の答案検証日や合否ライン前後の答案チェック日を新設し、都合3重チェックに
◆不合格者に解答用紙の写しを交付
⇒受験者が答案見ることで採点の透明性を高める
採点基準は学校単位ではなく県教委が提示する方式に

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採点ミス撲滅のための検討内容の骨子

茨城県立高校の採点ミスは2年連続で500件近くに上り、問題視されていました。設置された第三者委員会で、改善提案の骨子をまとめています。

Yahoo!ニュース
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1.採点を2系統に分けて採点結果を照合する
2.不合格者には答案の写しを交付する
3.全受験者の答案検証日と合否ライン前後の答案の点検日を新設する
4.採点期間は2日から4日に伸ばす
5.学校独自に作っていた採点基準は県教委が準備する
6.マークシート導入は継続検討とする(22年度には盛り込まない)

まさお
まさお

ある意味、手堅い堅実な採点精度アップの方法がまとまっていると思います。
採点期間の延長と採点に関わる人を増やすことで、採点にかかるコストはかなり上がると思います。

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採点基準を県教委が準備するのは危険!?

概ね手堅い対応だと思いましたが、1点だけ自分が引っ掛かるのは、部分点などの採点基準を県教委が提示するというところです。

県教委が事前に記述問題の生徒の解答を高い精度で予測しきれていればよいのですが、多くの記述問題では作題者の意図と異なる解答が複数上がってきます。

一般的には、採点途中で採点者が集まって検討を行い、採点基準の微調整や確認が行われることが多いと思います。その意味では、学校ごとに採点基準を持っているというのは、その学校の合否を決めるという目的で言えば合理的です(同じ母集団の中での合否決定のため)。

この基準が県教委にゆだねられると、学校内に記述問題の採点基準を調整するノウハウがなくなってしまう可能性があります。

県教委の採点基準をベースに不足する部分を学校が追加して採点するなどの調整ができた方が良い結果になると思います。

まさお
まさお

最終的にはマークシートも含めた、解答セットの作り方がキモになると思います。2022年度の入試についてはすでに動き始めていると思いますので、2~3年かけてあるべき姿に近づけていくのがよいと思います。

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