こんにちは。まさおです。
この4月から校長先生が変わったり、教科担当の先生が変わったりしたケースは多いと思います。先生によって指導方針や成績の付け方も大きく変わることがあります。果たしてそんなことでよいのでしょうか?
今回のテーマは「先生が変わると通知表の成績も変わる!」です。
絶対評価の今の通知表は教師の主観に頼りがち
現在の通知表は絶対評価でつけられています。
成績評価の基準を事前に決めておき、その基準をクリアしていれば割合に関係なく、5~1をつけていくというものです。
これ自体は母集団のレベルに左右されないというメリットがある反面、教師側の主観で成績の付け方が変わるケースも多いようです。
ネット上には以下のような記事が出ていました。
かつて麹町中の校長をしていた工藤勇一先生は公立中の改革でとても有名でしたが、先生が離任して校長が変わったのち、麹町中の成績の付け方も少し変わってきたようです。
本来は、一度決めた基準が本当に基準であれば校長がだれであっても同じ成績の付け方なのでしょうが、工藤校長がやや極端な対応をしたこともあり、揺り戻しがあったようです。
個人的には工藤校長を世間が評価しているのだから後任の校長はきちんと引き継いでその良い点をさらに伸ばすべきとも思いますが、大人の世界は難しいのかと感じますね…。
教科担任の成績の付け方にも癖がある
校長が変わり学校の方針が変われば、絶対評価の付け方も変わるようです。
自分が知っているいくつかの地元の中学校も、めったに「5」をつけない中学校と「5」がとても取りやすい中学校に分かれています。
自治体を越え、隣の市になるとその違いはさらに大きくなります。
これは中学校の内部で先生同士の横のつながりがあるためと思われます。
別に結託してこうしようと決めていなくてもなんとなく落ち着くべき方向に落ち着くということがあるようです。
生徒側はどう対処すればよいのでしょうか?
新年度が始まったら、成績の付け方を先生に確認するとよいでしょう。
制度的には、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で先生が評価をつけているのですが、その判断基準で何を重視しているかを明確にすることが重要です。
たとえば、提出物や授業中の発言をどの程度重視しているかを先生に聞いてみることで基準がわかることがあります。
宿題などの提出が期限に遅れた場合、細かく記録を残す先生とあまりこだわらない先生がいると思います。成績をつける場合は根拠を求められた際に示せる必要がありますから、締め切りや提出状況を気にする先生は必ず記録をつけているはずです。
一方で、一番わかりやすい成績の付け方は定期テストの得点ですから、先生によってはなんだかんだ言ってもテストの得点を並べて成績をつけるという人も多いと思います。
保護者会などで通知表の付け方の基準をきちんとプリントにして配布してくれる学校もあります。何もない学校は基準を明示してくれるように学校側に求めるのもよいと思います。
入試制度における内申点の取り扱い
日本の入試制度は内申点を得点として当日の試験の点数に加味して合否反転をする傾向が強いです。
このやり方は生徒に「優等生を演じさせる」ことが多く、個人的にはあまり好きではありません。
たとえば、過去の生徒に「内申点を上げたければ、授業後に質問に行くように。また答えがわかってもわからなくてもとりあえず手を挙げて、指されたら何か答えるように。」といった指示をすると結構簡単に成績が上がったりしたものです。
とてもあざといやり方ですが、実勢に成績が上がった生徒は大喜びですし、入試も有利に運びます。そんなやり方でその生徒の障害の財産になるような経験となるだろうかという疑問もあり、生徒には共用はしませんでした。
個人的には、試験の得点と授業中の取り組みは別評価とし、テストの得点はあくまで得点としての到達度で評価。取り組み姿勢や興味・関心は別項目として加点対象とするようなポジティブな成績の付け方にすべきではないかと思います。
一般入試は短時間で合否を決めなければならないので制度的に設計が難しいのですが、全て得点に換算するというのはちょっと古いやり方のように思います。
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