こんにちは。まさおです。
コロナ禍で昨年中止となった全国学力テストですが、今年は予定通り実施とアナウンスがされていました。5月27日(木)に実施予定です。
今回のテーマは「全国学力調査でコロナによる学力低下がわかるか?」です。
5月27日実施の全国学力・学習状況調査の実施要項
全国学力・学習状況調査は毎年4月に小6と中3を対象に実施されてきました。
昨年は新型コロナの全国一斉休校の影響を受けて、結局中止になりました。
今年は早い段階から文部科学省は実施表明しており、今年は5月27日(木)が標準実施日となっています。
文科省が公表している実施要項は以下のリンクで確認が可能です。
https://www.mext.go.jp/content/20201223-mxt_chousa02-000011781-1.pdf
コロナで休校等があった場合は、5月28日~30日までに実施すれば結果処理に組み入れられます。
また、児童生徒へのアンケートについては一部の学校で端末を用いた回答方式が試験的に実施されます。
本体調査に加えて一部の学校では「経年変化分析調査」も行われます。これは、平成25年度と平成28年度に行われた調査と同じ問題を使って、学力そのものの経年変化を測定するテストです。
コロナの影響で学力低下はあり得るか
今回の調査が注目されているのは、昨年の3月~5月にかけての全国一斉休校が学力にどのような影響を与えたかがこれで浮き彫りになるのではないかという議論がなされているからです。
以下の日経新聞の記事でも同様の懸念が書かれています。
上記の記事の中では2020年6~7月にさいたま市の独自調査では学力低下を示唆するような結果が出たようです。
一方で、今回の学力調査は一斉休校が明けてから1年近い時間が経過していることと、昨年の夏休み短縮等の学習機会確保で学習量は十分なリカバリーができているように思います。
逆に部活動の自粛が長く、これまで部活に時間を取られてあまり勉強ができなかった中2生がじっくり腰を落ち着けて勉強していたとなると、むしろ学力検査の結果は上昇するかもしれません。
この辺りは結果を丁寧に見ていく必要があると思います。
一方で「経年変化分析調査」は前回の調査が平成28年と間が空いているため、学力低下を示す結果が出る可能性があります。
昨年のような一斉休校は、きわめてレアなケースだったため、今回の調査でどのような影響が出ていたかが分かれば大きな収穫だと思います。
一方で、実は学力的にはそれほど大きな影響はない可能性もあります。
精神面や生活面での変化と合わせて丁寧に見ていかないといけないですね。
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