
こんにちは。まさおです。
漢字がどうしても覚えられないという人が一定数いて、よく相談をもらいます。
別の記事では漢字を部首を手掛かりに覚えるという方法を紹介していますが、今回は「漢字を覚える際のマインド」を取り上げます。
◆回数を書いて覚えるのは効率が悪い
⇒学校や塾などで言われる「何回も書いて覚える」というのは原始的で効率が悪い
⇒できれば1~2回書いて覚えてしまうやり方が望ましい
◆手本をよく見て丁寧に1回書くことが重要
⇒漢字をきちんと見て、形などの特徴を頭に入れる
⇒部首などを確認後、ゆっくりとノートに形を確認しながら書けば頭に入る
漢字が書けないのはマインドによるところが大きい
過去に多くの生徒を教えてきましたが、その中には本当に漢字が苦手な生徒も何人もいました。
一方で、漢字嫌いだった生徒が何らかのきっかけでどんどん漢字が書けるようになるというケースも見てきました。
この違いについて考えてみました。
漢字を機械的に何回も書いて覚えるのはよくない
一番やってはいけない方法は、「ノートに20回書いて覚えなさい」というやり方です。
20~30年前はこれが主流でしたし、これで覚える生徒も確かにいるのですが、現代ではあまりお勧めできません。
理由は、「漢字嫌い」を大量生産するからです。
漢字を機械的に書いて覚えるのはただの苦行です。罰ゲームならまだしも、漢字をきちんと覚えるプロセスにおいては、漢字の成り立ちやパーツの意味を無視した「手の運動」は避けるべきです。
教える側がまずは漢字を学ぶべき
漢字を指導する先生側はどれくらい漢字を知っているでしょうか?
漢字を何回も書かせる先生は自分がそうやって漢字を覚えさせられてきた過去があったりして、自らが漢字のことをあまり知らないケースが多いようです。
まずは、漢字をきちんと調べてその成り立ちや部首の意味を確認するようにしましょう。
熟語をいくつか並べてみればその漢字がどういう意味を持つものか想像できるはずです。

漢字嫌いを作らないことがスタートラインです。
漢字に前向きに取り組めるようになれば時間の問題で漢字を書けるようになります。
1つ1つの漢字を1回丁寧にノートに書く
漢字をきちんと覚えるためには、「丁寧に1回ノートに書く」という方法が効果的です。
特に、中学生くらいになると漢字も画数が多い複雑なものが多くなってきます。
その際に、トメ・ハネ・ハライなどをいい加減にして、流れるような漢字の書き方をしてしまうとその漢字の形がきちんと頭に入りません。
縦線・横線・斜め線を丁寧に意識しながら、ゆっくりと1回書くことでその漢字がどんな部首を使い、どういう形かが頭に入ってくるようになります。
まずは1回ノートに丁寧に書くことを意識しましょう。
できれば、最初の1回は授業中に先生の解説を聞きながらノートに書ければ理想です。それができなければ、漢字を解説している参考書を手元に置くようにしましょう。
漢字の書き取り問題はできるだけ多く取り組む
1回丁寧に書いたら、あとはその漢字を使った熟語にできるだけたくさん触れることが重要です。
学校や塾の漢字の書き取り問題集がある場合は、それを使って漢字を丁寧に書く経験を積みましょう。同じ熟語を何回も書くのではなく、できるだけ多くの熟語を1回ずつ書いていくことが重要です。
これは、熟語を構成しているいろいろな漢字に触れることで、今覚えようとしている漢字の知識を増やすという意味合いもあります。
いずれにせよ、国語学習の基本は多くの言葉に触れることですから、漢字学習時も例外ではなくいろいろな言葉に触れるようにできるとよいでしょう。

漢字にきちんと向き合って漢字が書けるようになると、読解力も上がってきます。漢字と読解力に関係があるかを疑う人も多いかもしれませんが、一つ一つの言葉を丁寧に扱えれば読解問題も必ず解けるようになってきます。
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