こんにちは。まさおです。
2025年の大学入学共通テストから新たに導入される「情報Ⅰ」に対して、情報処理学会が試験時間を60分程度で設定することを期待するとの意見を発表しています。
今回のテーマは「情報Ⅰの試験時間や取り扱いについて」です。
情報処理学会の意見内容
2025年度から導入される「情報Ⅰ」については、導入されることのみが発表された状態で具体的にどのような扱いになるのかは、今後徐々に情報がそろってくる状態です。
そんな中、情報処理学会は今後のIT人材確保の観点からも共通テストへの「情報Ⅰ」導入について、試作問題を発表してみたり、様々な意見表明を行ってきました。
8月4日には試験時間に関する意見を表明しています。本文は以下から確認できます。
文章は短く、ポイントは以下の通りです。
これを受けて多くの大学が入試に「情報」を採用することを期待します。
日本情報処理学会のプレスリリースより
なお、大学入学共通テストの「情報」については、他の出題教科・科目とは独立した時間帯において、60分程度の試験時間が設定されるべきだと考えます。
試験時間について「他の教科・科目とは独立した時間帯において、60分程度の試験時間が世呈されるべき」というのは、理科や地理歴史などと同程度の扱いをしてほしいということだと思います。
2022年度の高1から高校でどのような授業が展開されるかが見えていませんが、他の教科と少なくとも同列で情報処理の基礎知識を学んだ高校生が共通テストに臨むように枠組みを整えてほしいと考えているようです。
河合塾が「情報Ⅰ」の取り扱いについて予測
「情報Ⅰ」の入試での取り扱いについては、河合塾が8月6日に「第6回関西教育ICT展」のセミナーの中で解説をしています。
現時点ではまだ公表されている情報が少ないので、あくまで今後このようなシナリオが予想されるというレベルですが、取り扱いについていくつかのポイントがあることを述べています。
国立大学協会の動きがポイント
そもそも「情報Ⅰ」の導入は、国の施策としてのIT人材のすそ野拡大が背景にあるため、ある意味国策ととらえるべきです。
そうなると「国立大学協会」が「情報Ⅰ」の利用方法をどう打ち出してくるかがポイントになってきます。河合塾は「国立大学協会」が必須の方針を打ち出せば国立大学の多くが必須化することになり、一気に「情報Ⅰ」の重みが増すと予測しています。
国立大学協会の方針は11月ごろに出る可能性
国立大学協会の「情報Ⅰ」の取り扱いについては、2年前ルールがあるため、2021年11月ごろに何らかの発表があると予想されます。
それを受けて2022年2月ごろには各大学の取り扱いに関する情報が出始めるようです。
今年度末には具体的な対応の方向性が明らかになると思います。
高校の指導者確保が課題
仮に、情報が必修化の流れで動き出すと、高校側の「情報Ⅰ」の担当教師の責任が一気に増して指導者の育成が必要になってきます。
これまでの教科と違って、新たな概念や用語が多く入ってくるため、ある程度の基礎知識を持った教員が指導に当たる必要があることと、他の教科に比べて授業時間が少ないため、いわゆる「共通テスト対策」の時間が取りづらいなどの課題があります。
仮に試験時間が60分、配点も100点などとなってくると、塾や予備校などで「情報Ⅰ」対策をしないと対応できないという受験生も増えてくることになると思われ、今後、塾・予備校も含めた動きを注視する必要があります。
現時点ではまだ情報不足の感が否めませんが、2025年度共通テストの注目ポイントととして、新情報に注意をしておくことが重要です。
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