こんにちは。まさおです。
2学期の授業がスタートしましたが、コロナの勢いはすぐに収まりそうにありません。刻々と近づく入試に向けて、どのように備えていけばよいでしょうか。
今回のテーマは「受験生の学習環境をどう整えるべきか」です。
受験生へのワクチン優先接種
第1の対応は「ワクチン接種」です。
萩生田文部科学大臣は9月14日の記者会見で受験生の優先接種について言及しています。接種を実施する大学や自治体に特段の配慮を要請するという内容でした。
中3生・高3生・浪人生については機会を早めに設定して早期の接種完了をすべきだと思います。
一方で、基礎疾患やアナフィラキシーなどの問題もありますから、一律の強制受験のような空気にならないような配慮が必要です。
小6生は誕生日の問題で12歳にすでになっている人とそうでない人が混在しています。すでに12歳で接種が可能な人は早期に接種をした方がよいでしょう。
ワクチン接種は心理的な保険のような役割ととらえるべきでしょう。ワクチン接種をしたからと言って感染しなくなるわけではありません。万が一の重症化や発症リスクの低減、一部感染確率の低下も含めた、自身の防御機能強化という位置づけで理解をしておくとよいと思います。
対面授業・対面指導の機会確保
第2の対応は「対面の機会確保」です。
高3生くらいになると、必ずしも対面授業でなくても十分なモチベーションを維持して授業を受けられる人も多くいると思いますが、中3生ではそういう生徒はまだ少ないと思います。
やはり先生の前に座って授業を受けるというのはそれなりの緊張感がありますから、入試に向けた準備として対面機会を確保することは重要です。
中3生や高3生は優先的に対面の割合を増やすこともよいと思います。
以下は岐阜での対目授業再開の事例です。
ポイントは授業そのものよりも、質問や相談の機会の確保です。
受験生を志望校に合格させるまでのプロセスは授業を受けることよりも、その受験生個々の悩みやわからないことを以下に早期に解決するかということの方が重要です。
進路相談や各科目の質問対応などはオンラインよりも対面の方が早くて内容も深め安いので、対面重視の流れの中に組み込むとよいでしょう。
オンラインの機会をなくさない
第3の対応は「オンラインの機会をゼロにしない」です。
一方で、全てを対面にした場合には、万が一クラス内に複数の感染者が出た場合や家族内に濃厚接触者が出た場合に、学級閉鎖や自宅待機といった学習機会の喪失が考えられます。
受験生のクラスは、授業内容を常にカメラでリアルタイム配信し自宅受講もできるような体制を作り、家庭内に濃厚接触者が出たり、受験直前期にあまり外出したくないという受験生に対して、学習機会を提供する準備をしておくことが重要です。
対面授業に振りすぎると、入試直前期の感染リスク管理に対して防御が緩くなる可能性があります。基本は、「いつでもオンラインにできる」だと思いますので、対面とオンラインのバランスへの配慮を意識すべきだと思います。
受験学年には、オンライン配信用の補助員を1名程度配置し、各クラスの授業のサポートをその人が行う等の体制が作れるとよいと思います。
受験学年にばかりテコ入れをすると、「不公平だ」という人が必ず発生してくると思います。しかし、現在の状況下では公平性の担保以上に、受験生を学校の職員以外も含めた大人全員でサポートする体制が重要です。
受験学年になれば同様のサポートが受けられるのであればそれは公平ということでよいと思います。ぜひ受験生に良い受験をしてもらえるように大人も頑張るべきだと思います。
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