【高いほど高学力】親の年収と子供の学力の関係と突破法②

学力向上効果の高い親の働きかけその他
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まさお
まさお

こんにちは。まさおです。
昨日、このブログで親の念種と子供の学力は相関関係にあるという事実と、親の年収がそれほど高くなくてお子供の学力が高くなる条件というのを紹介しました。
今回はそれをもう少し深掘りしていきたいと思います。
今回も「 親の年収と子供の学力の関係、その突破方法」 を取り上げます。

世帯年収が低くても学力が高い子供の特徴

◆親の子供への働きかけが世帯年収が高い家庭と近い
⇒親の働きかけで子供の生活習慣を整えている家庭に高学力者が多い
文字に親しむように促す姿勢知的好奇心を高める働きかけが有効
保護者と子供の会話が積極的に行われている家庭の子供の学力は高い

前回の記事を合わせて読んでおくと理解が深まると思います。

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世帯年収が低くても高学歴の子供の特徴

前回話題にした子供への働きかけと学力層の表を用いて、前回の続きを少し取り上げておきたいと思います。

働きかけ大都市
A層
大都市
B層
大都市
C層
大都市
D層
全体
A層
全体
B層
全体
C層
全体
D層
子供が決まった時刻に起きるよう(起こすよう)にしている64.568.860.361.867.165.362.962.2
子供を決まった時刻に寝かせるようにしている36.639.230.836.635.434.533.837.1
毎日子供に朝食を食べさせている82.780.074.965.484.179.677.471.6
テレビ・ビデオ・DVDを見たり,聞いたりする時間等のルールを決めている23.221.717.216.821.418.217.518.5
テレビゲームをする時間を限定している28.223.521.321.025.121.718.921.4
携帯電話やスマートフォンの使い方についてルールや約束をつくっている29.433.230.725.125.026.526.426.2
子供のよいところをほめる等して自信を持たせるようにしている38.038.130.627.832.331.831.432.1
子供が悪いことをしたらきちんと叱っている74.877.577.875.976.274.677.774.5
子供に本や新聞を読むようにすすめている33.123.419.717.028.522.718.417.2
子供と読んだ本の感想を話し合ったりしている16.110.07.16.611.68.887.8
子供が小さいころ,絵本の読み聞かせをした48.241.334.732.443.438.835.131.6
子供と何のために勉強するかについて話している36.329.127.227.231.826.024.928.0
計画的に勉強するよう子供に促している33.127.821.620.129.624.221.320.3
子供が外国語や外国の文化に触れるよう意識している21.315.613.113.916.714.511.812.9
子供に努力することの大切さを伝えている43.245.140.543.544.440.340.442
子供に最後までやり抜くことの大切さを伝えている47.650.444.149.748.145.444.548.2
いじめは,どんな理由があってもいけないことだと家庭で話し合っている61.265.165.667.763.663.766.469.2
地域社会等でのボランティア活動等に参加するよう子供に促している14.18.69.611.812.310.612.012.8

この表ではA層~D層で実施率に差が出ている項目を抽出して赤字にしてあります。
赤字の項目はどうやら高学力層の家庭では実施されている割合が高く、低学力層ではあまり実施されていない項目ということになります。

学力に効く働きかけ4選

世帯年収が低くても、親が子供にどのような働きかけをすると子供の学力が上がるのか、効果が高いと思われる4つを取り上げます。

毎日子供に朝食を食べさせている

朝食をきちんと食べようという話は、古くから学校などでも言われていることです。

今回の調査では学力A層(上位25%)の家庭の82.7%が朝食を食べるよう働きかけているのに対し、学力D層(下位25%)の家庭では65.4%しか朝食を食べるよう働きかけをしていないという結果になっています。

朝食を食べる子供の学力は高いということです。

これは、単純に1日の生活習慣のスタートが朝食を節目に整理されていることを意味します。毎日の規則正しい生活が学習習慣のベースにあるということです。

子供に本や新聞を読むようにすすめている

親が子供に本や新聞を読むように働きかけることも学力向上に役立ちます。

全体的にこの働きかけを行っている親は少ないのですが、学力A層では33.1%学力D層では17.0%ということで、16ポイント程度の差がついていることになります。

親に本や新聞を読むように勧められて、実際にどの程度の子どもが本を読んでいるかはわかりませんが、本や新聞を読むことで文字に親しむ習慣がつくことが学力の差につながるということだと思います。

テストでも問題集でも、今の日本の学習・テストは文字を読んで内容をインプットすることが起点になっています。文字を早く正確に読めるというのはそれだけで学力的にはかなり有利なので、日ごろから文字に親しむ働きかけは非常に重要だということになります。

子供が小さいころ,絵本の読み聞かせをした

これは、今から言われても困るという内容ですが、学力A層の48.2%学力D層の32.4%が読み聞かせをしています。その差は16ポイント程度です。

「本や新聞を読む」が文字によるインプットだとすると、読み聞かせは音によるインプットの訓練ということになります。

親から絵本を読んでもらい、耳から入ってきた情報と絵本に書かれている絵の内容をつなぎ合わせて頭の中で場面を想像する経験を小さいころに積んでおくと、授業中の先生の話を聞くときや他者とのコミュニケーションによるインプットが正しく入ってきやすくなるということだと思います。

また、文字によるインプットも絵本を読み聞かせてもらった子供の方が精度が高いと思います。

計画的に勉強するよう子供に促している

学力A層の33.1%学力D層では20.1%が計画的に勉強するように促しているということです。その差は13ポイント程度です。

これは促し方が難しいのですが、朝食を食べるのと同じように決まった時間になったら学校の宿題をやるといった生活習慣の領域が大きいと思われます。

また、中学生では定期テストの直前1週間の過ごし方などで計画的な学習を促すということだと思いますが、言い方によっては学習時間が全く増えない(子供のやる気を削いでしまう)こともあり、注意が必要です。

まさお
まさお

親の子供へのアドバイスのベースは親自身の経験だと思います。親が自分の子供の頃にこんな風に学習していたという経験があって、それを子どもにそのまま伝えているケースが多いのではないかと思います。その意味では親自身の経験が子供の学力形成に関係しているということも可能ではないかと思います。

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