こんにちは。まさおです。
11/27と11/28の本ブログの記事で、沖縄県立球陽中学校の2021年度も大の模範解答にミスがあった件を取り上げましたが、さらに20年度の県教育委員会作成の適性検査問題にもミスがあったとの報道が出ています。後から情報が追加されて出てくるケースは往々にして大きな問題に発展します。
今回のテーマは「沖縄県立中適性検査のミスについて」です。
沖縄県立中適性検査のミスとは?
12/1、琉球新報は2020年度、2021年度の沖縄県立中学の適性検査で、答えを一つ選択するように求めた問題で、検査中に指摘を受けて「正解の選択肢を増やしていた」と報じました。
ところが、12/2の報道では、沖縄県教育委員会は「解答を修正したかなどは現時点で分からない」と前日の報道内容からトーンダウンした発表をしています。
2年連続で選択肢問題でミスをしていること自体も問題ですが、その対応について明確に回答できないというのもさらに問題だと思います。
ここに来て、沖縄県教育委員会の対応が怪しい感じになってきました。もう少し事前の調査を丁寧に行えば回答ができるのではないかと思います。
一度出た報道を訂正しているところを見ると、実際には解答は修正されていなかった可能性が高いです。ひょっとすると再度繰り上げ合格が出るのかもしれません。
選択肢問題の単純ミスは絶対にやってはいけない
今回の沖縄の報道でさらに問題だと思ったのが、適性検査問題のミスの内容です。
琉球新報の報道によれば、2020年度のミスがあった問題は以下の通りです。
少しややこしいのが「内閣の働きでないもの」を選ぶという点です。しかし、社会の教科書にそのまま出ているような基礎的な内容で、解答が一つに絞り込めないというのは制作者のチェックがよほど緩かったと考えるべきだと思います。
この問題の解答はウ以外にもアが正解の可能性があります。アの国会の召集は天皇の国事行為であり、内閣は助言と承認を行うとしています。
県教育委員会はチェック時にすり抜けたと言っていますが、このレベルでチェックをすり抜けるのであればもっといっぱいミスがあってもおかしくないと言わざるを得ないです。
県教育委員会は事実をつまびらかに公表すべき
今回の正解の取り扱いに関する内容訂正は、県教育委員会の対応に不信感を持たれても仕方が似ように思います。
県教育委員会としては、事実をつまびらかにしたうえで、しかるべき対処をきちんととる必要があると思います。
論点は主に以下の通りです。
- 解答の修正はあったのか、なかったのか
- 解答修正がなかった場合の合否への影響
- 得点修正を今から行い、合否への影響調査をするのか
- 合否影響調査で追加合格者が出た場合の対応
- 解答修正をしたか分からないまま公表をしてしまった理由
- 再発防止策(2年連続解答間違いがあったことも含め)
今回のように情報が連鎖して出てきたり、一度出た情報が修正されたりする場合は、内部で混乱が起こって冷静に対処できていないことが多いです。
まずは情報に謙虚に向き合い、ポイント整理の後、対処法と再発防止策を検討して、しかる後に情報公開というのがあるべき姿だと思います。
コメント